「秀作。感情の数値化は難しいけど、擬人化することで万人が「心」の成長を理解できる」インサイド・ヘッド 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)
秀作。感情の数値化は難しいけど、擬人化することで万人が「心」の成長を理解できる
秀作。
感情の数値化は難しいけど、「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」と擬人化することで、小さな子供から大人まで、直感的に「心」の成長や、自分や周りの人の心の特性を理解できるようになる秀作でした。
擬人化された感情の5人がチームとなって、切磋琢磨しながら、励まし合ったり喧嘩しながら、少しずつ成長していく様が、感動的で、それぞれのキャラクターが可愛くて、欠点も多くて、頼りなくて、でも一生懸命!
五人が働く「司令塔」は宇宙ステーションのようにかっこいいし、楽しい思い出を閉じ込める「思い出ボール」が宝石のように美しく、喜びも悲しみも、キラキラ輝いて、でも、心は壊れることもある。
五人の感情のうち「ヨロコビ」の声を故竹内結子さんが演じてられて、「カナシミ」の大竹しのぶさんとの心あたたまる会話に慰められる気持ちになりました。この映画の中でも、心の危機が何度も訪れて、ひやひやしながら見ましたが、心を守るのは家族だったり友達だったり、生きがいだったり、ユーモアだったり、心の玉を大切にしていこうと思いました。
竹内さんのご冥福をお祈りいたします。
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