「失われたレトロフューチャー」トゥモローランド MintSleepyさんの映画レビュー(感想・評価)
失われたレトロフューチャー
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トゥモローランドの描写はいわゆる典型的なレトロフューチャーで、序盤に出てくる描写は非常に素晴らしい。しかし、夢のような時間は束の間、その後は現代でのアクションが延々と続き、しかも長い。後半トゥモローランドに再突入してからは序盤のあの魅力的な描写が嘘のように色褪せた背景を舞台に再びアクションが続く。肝心の脚本も説得力が弱い。一番ダメだと思ったのがケイシーが未来を変えられる可能性を持っていることの裏付けが、諦めないポジティブシンキング以上の何もないこと。せっかくジョージ・クルーニーをキャスティングして、ボーイ・ミーツ・ガールのその後の話をプロットに仕込んだのなら、もっとそこにフォーカスして、夢の未来世界とその変質をじっくり描くべきだったように思う。
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