「知らないほうがいいこともある」バービー(2011) もりりさんの映画レビュー(感想・評価)
知らないほうがいいこともある
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この映画の何がエグいって、
子どもが二人とも真実を知ってしまったこと。
その後の長い一生をずっと、闇を抱えて生きていくなんて辛すぎる。
ともあれ全体的には、臓器売買の問題を鋭く描いた映画として見応えがあった。
けど、ひとつ気になったのは、
「加害者アメリカ、被害者韓国」という構図を全面に押し出した描写。
ここまで「アメリカ」にフォーカスする必要ある?
この問題の肝は「国内の貧困」と、「富裕層による搾取」であって、
特定のどこかの国が敵、という話ではなかろう。
折角の興味深い内容なのに、偏向的に描写するのはもったいない。
作品の格を落としているだけに感じる。
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