北朝鮮強制収容所に生まれてのレビュー・感想・評価
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人は自分の世界の中のことしか望むこともできない
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表彰結婚により収容所内で生まれ、収容所の外を知らずに育ったシンさん。脱走を発見したら密告するのが義務として育ったために、脱走しようとした母と兄を密告したら、目の前で公開処刑されたが、その時は家族の愛がわからなかったから何も感じなかったという。
そしてその頃の自分は、お金のためになんでもしなくてはならない韓国にいる今よりも、心は純粋だったという言葉が印象的だった。表情が時たま変わるけど、言葉はすべて”した”とか”だった”とか、事実としてしか語らない。
一方元所長達は「囚人を追いかけるのが嫌な時は撃った」と言い、時折渇いた笑みを浮かべる。
遠い過去の話のように淡々としているのに、語る内容の日付は2005年だったり、同じ時、同じ地球の上であったという話とは思えない。
自由は知った範囲でしか望むことができないんだなあ。
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