北朝鮮強制収容所に生まれて
劇場公開日:2014年3月1日
解説
北朝鮮の強制収容所で生まれ育ちながらも奇跡的に脱北した青年の想像を絶する半生に迫ったドキュメンタリー。北朝鮮の政治犯強制収容所で政治犯の両親の間に生まれ、幼少時から強制労働や飢え、看守の暴力を強いられて育ったシン・ドンヒョク。23歳の時に運良く収容所を脱出した彼は、北朝鮮から中国を経てやがて韓国へとたどり着く。ドイツのドキュメンタリー作家マルク・ビーゼが、シン本人へのインタビューを中心に、2人の元収容所関係者にも話を聞き、収容所の衝撃の実態を明らかにしていく。
2012年製作/104分/ドイツ
原題:Camp 14: Total Control Zone
配給:パンドラ
スタッフ・キャスト
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2014年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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表彰結婚により収容所内で生まれ、収容所の外を知らずに育ったシンさん。脱走を発見したら密告するのが義務として育ったために、脱走しようとした母と兄を密告したら、目の前で公開処刑されたが、その時は家族の愛がわからなかったから何も感じなかったという。
そしてその頃の自分は、お金のためになんでもしなくてはならない韓国にいる今よりも、心は純粋だったという言葉が印象的だった。表情が時たま変わるけど、言葉はすべて”した”とか”だった”とか、事実としてしか語らない。
一方元所長達は「囚人を追いかけるのが嫌な時は撃った」と言い、時折渇いた笑みを浮かべる。
遠い過去の話のように淡々としているのに、語る内容の日付は2005年だったり、同じ時、同じ地球の上であったという話とは思えない。
自由は知った範囲でしか望むことができないんだなあ。
2014年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
当事者の証言がなまなましい。重く胸にささる。家族愛とは、本能的なものではなく、学習して学ぶものなのか、本能的な感情をも後天的に矯正してしまうくらいの抑圧状態がこの世が存在するのか、いずれにしても人間の正当な権利を無視した状況があることを教えてくれた。