劇場公開日 2014年1月25日

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「怒りが勝った。」7番房の奇跡 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5怒りが勝った。

2020年8月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

妻に号泣するからとオススメされて観てみた。
感動作である事は間違いないけど、
僕の感情的には悔しさ、涙より怒りが勝った。

実際の事件が元と言う事で驚いたけど、
監督としては、冤罪で死刑になった受刑者を少しでも救って
あげたかったのかなと思いました。

「グリーンマイル」を想像して観てたので、
娘が刑務所の中に入って来た時は、やり過ぎだろと
思ってたら、そこから受刑者とのドラマは感動したし、
重いテーマだけど、笑いで乗り越えて行く作品の空気が
幸せに満ちててとても良かった。

仲間たちとの日々の幸せとは対照的に弁護人、裁判官が
酷くて、脅しに屈してしまう主人公。
障害者からなのか優しいからか、それとも僕がおかしいのか僕には娘の前で「人を殺しました」って言う事の方が残酷に
思えて、それが導く運命も見えてしまって、
悔しくて悔しくて、みんなの努力もむなしく、
もう戻らない幸せを思って怒りがこみ上げて来た。
成長した娘を見たかっただろうな…

ベタ中のベタだけどとても良い映画でした。

奥嶋ひろまさ