「良作には違い無いが…」7番房の奇跡 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
良作には違い無いが…
泣ける泣けるの前評判を押され過ぎて、引いてしまった。
もちろん、人間の持ちうる感情を繊細に描いたり、韓国の裏側までもを笑いと涙で濃く描いた作品だとは思うのですがね。(ってこれだけで素晴らしい作品じゃないか。)
ただ、やはり冷めてしまう感じが否めないです。
というか牢獄時点では馬鹿みたいに面白いのだけど、気球登場時点からの涙腺の退き方も尋常じゃなかったというか。
おそらく涙腺ピークになるであろう場面が最後に来るのだけれど、ちょっとそこまで持たなかった。
「ダンサーインザダーク」の否定派の意見を非常に思い出しました。
あれはまずビョークに感情移入できないってところから作品への嫌悪感が高まっていたと思うのだけど、わたしもそれに通ずる気持ちに今回なったのかもしれない。
途中まであんなお気楽に生活してたのに、急になんであの選択になるの??って思っちゃった。
(ダンサーインザダークではボロ泣きした。たぶんベスト級で泣いた。)
いや信じていた分ショックがでかすぎて、それが嫌悪感に変わってしまったのかも。
ひとつ言えるのは、7番房でのやり取りは爆笑してしまうほど面白いので、鑑賞必須。
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