名探偵ゴッド・アイのレビュー・感想・評価
全4件を表示
天才すぎるけど...
ジョニー・トーの映画をすべて観てきたわけではないし、キネ旬ベストテンに入った映画も観逃したりしている。
やはり、「ザ・ミッション 非情の掟」の印象が強い。
盲目の探偵ジョンストン(アンディ・ラウ)が類いまれなる想像力で事件を次々と解決する。それは正義のためとかではなく、報奨金目当てというからおもしろい。
ホー刑事(サミー・チェン)に失踪した少女の行方を探してほしいと依頼されたところからふたりの珍道中が始まる。
ジョニー・トーが出てきて香港映画は確かに変わった。
それまでは適当な脚本で、いや脚本そのものが存在せず、現場でストーリーを組むような撮り方をしていた。もっともそれは盗まれることを防ぐためでもあったのだが。
だが、ジョニー・トーの映画は、きっちりした脚本があり、ストーリーを練りに練って撮影されている。それがやはり心地いい。
今回も話があちらこちらに飛ぶが、アンディ・ラウとサミー・チェンを観ているだけで楽しいという仕掛けになっている。
最後は一応謎解きのようなことをするのだが、もはやどうでもよくなっている自分がいた。
ハリウッドならシリーズ化、といきたいところだが、香港映画ではどうだろうか。
笑ってよいのか悪いのか。
アンディラウのカッコ良いチラシとはウラハラになんなもうドタバタな展開。
アンディがこんな役やっちゃうなんて…。
刑事上がりの盲目探偵役なんだけど、オープニングのずっこけ捕り物シーンからなんか方向性に怪しげな心配が…。
盲目なんだけどワガママ言うは、騒ぐは、迷いなく行動つっぱしるはでもうやりたい放題。
超展開の早い三角関係ももりこんでなんという軽いのり。そうは言いながら連続殺人犯追う話だからエグいシーンもずいしょにぶっこみ。ストーカー女まで出てきてしっちゃかめっちゃかなのに全然おもくならない絶妙なバランスでした。
けど、ラストは血みどろ、同情の余地ないもって行き方にこれまたビックリ。
良い意味で期待と違う仕上がりで楽しめましたよ!
全4件を表示