劇場公開日 2014年2月1日

「【好きな男性の嗜好が似ているゲイの男と、ストレートの女が一人の恋愛感性の鈍い男を好きになってしまう微妙な三角関係を、モヤモヤ感とスタイリッシュ感とコメディ要素を綯交ぜにして描いた作品。】」胸騒ぎの恋人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【好きな男性の嗜好が似ているゲイの男と、ストレートの女が一人の恋愛感性の鈍い男を好きになってしまう微妙な三角関係を、モヤモヤ感とスタイリッシュ感とコメディ要素を綯交ぜにして描いた作品。】

2022年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■ゲイの青年フランシス(グザヴィエ・ドラン)と親友のストレートの女性マリー(モニア・ショクリ)は、共にパーティーで知り合った美青年ニコラ(ニールス・シュネデール)に恋をする。
 3人で一緒に会うようになると、フランシスとマリーはニコラの気を引こうと互いをけん制し合って微妙な関係に・・。

◆感想

・いるんだよねえ、二コラのような悪気の無い、鈍い男って・・。

・そんな、二コラに惚れてしまって、悶々とするフランシス、とマリー。
ー 二人は、親友だからお互いの想いを知っていても、打ち明けられない・・。-

・三人でベッドに寝た際に、二コラとフランシスの脚が絡まっているシーンを自然に写したり、マリーが暗喩的に二コラに告白するシーンも二コラは”鍋が焦げるから・・。”と素っ気ない。
ー その後の、マリーが苛苛しながら煙草に火を付けようとするも、マッチに火が付かないシーン。巧いなあ・・。-

■一年後、フランシスとマリーはすっかり立ち直り、ニコラには怒りの眼しか向けない。そして新たな美青年(ルイ・ガレル)のターゲットを見つけて・・。
ー 懲りない二人なのである・・。好きな男性の嗜好が似ている二人なのである。-

<全然関係ないと思われる女性達の恋愛観を語るシーンを絡ませつつ、色彩豊かなスタイリッシュな映像とポップな音楽で描いたラブストーリー。
 コメディ要素も振りかけつつも、片思いの切なさがにじむ物語でもある。>

NOBU