劇場公開日 2014年6月14日

  • 予告編を見る

「ハワイ式ラブコメディ」わたしのハワイの歩きかた スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ハワイ式ラブコメディ

2017年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

ハワイを舞台にした映画でしたので、もう少しゆる系癒し系色が濃い映画なのかなと思ったら、普通にラブコメでしたね。
まあそれなりにハワイ感は堪能できましたから、一応リゾート観光ムービーとして楽しめた部分もありはしましたが、癒し系と言うよりはやはり主人公みのりの性格的な部分もあってか、印象に残ったのはほとんどラブコメの部分だけで、ハワイの印象は正直それほど・・・。
ただそんな画的は部分は日本人離れしたスタイルで魅せる榮倉奈々で十分カバー、内容はまあアラサー女性の共感を呼ぶようなホントよくあるタイプの内容でしたけど、終わってみれば竹内まりやのハワイ感に溢れた主題歌に乗せられた部分もあって、何となくは楽しめたような気がしないでもなかった作品でした。

しかし前半は正直この映画、共感できる人いるのかなと思えるぐらい、主人公みのりの言動に終始イライラさせられっ放しでしたね。
自分に甘くて他人に厳しい、他人に言っておいて自分はどうなの、結局は興味ないと言いながらイケメンで金持ち狙い、大酒のみだは男にユルいは・・・等々、ロクでもなさ過ぎて何だこいつ感が半端じゃなかったです。
でもよくよく考えると洋画のラブコメでも主人公ってこんなキャラが多かったりしますから、ラブコメの王道と言えば王道のキャラではあったんですけどね、日本人にはあまり合わないキャラなのかなぁ、それとも見せ方の問題なのか。

ただ、まあ自分のダメな部分は自分が一番知っている訳で、そんな自分みたいな人間にストレートに嫌味を言い放っているのが案外良いアドバイスになっていた辺りは、ちょっと面白かったかも。
日本人はどちらかと言うと陰口を叩くだけで、直接本人には言わない傾向にあるような気がしますが、みのりはある意味潔いと言うか、日本人離れした部分があった印象で、それが榮倉奈々のビジュアルにピッタリフィット、落としどころはベタ中のベタでしたけど、これが一番安心できる結末って感じで、これはこれで良かったかなと。

まあ個人的には割り切って金を選ぶのもありはありだと思いますけどね、息の合ったパートナーを選ぶのがハワイ式と考えれば(と言うかそれはどこの国でもそうですが)、キャラ的にはイラっとさせられましたけど、単純にラブコメとして見る分にはまずまず悪くない内容だったような、っていろいろと突っ込みどころは多かったですが・・・。
面白みと言う意味では主人公カップルよりも、高梨臨と本間ちゃんこと宇野祥平コンビに軍配でしょうか、妙にほっこりとさせられましたよ。
ザ・庶民的風貌の宇野祥平に勇気づけられる、何とも庶民に優しい映画でしたね(笑)

スペランカー