「熱き魂は立ち上がる」激戦 ハート・オブ・ファイト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
熱き魂は立ち上がる
クリックして本文を読む
八百長で落ちぶれた元ボクシング王者ファイと、父親の会社の倒産で無一文になった青年スーチー。人生どん底の男二人が師弟となり、総合格闘技MMAに挑む!
警察モノや犯罪モノのアクションを得意とするダンテ・リム監督が描く、熱き男たちのドラマ!
やはり最も盛り上がり熱くなるのは試合シーンだが、単なる格闘技映画に非ず。
二人の背景、背負うもの、それぞれの交流のドラマがしっかり描かれているからこそ、クライマックスへの興奮と感動がより熱い。
ファイが間借りする部屋の主のとある母と娘。この親子には悲しい過去が。
孤独な男と孤独な親子の交流は束の間、無惨に引き裂かれる…。
ファイのトレーニングで試合出場を果たしたスーチーは、粘りに粘って連勝する。
その理由を問われ、諦めない姿をある人に伝える為だと。
強豪との試合で、スーチーは重傷を負う。
とっくに峠を過ぎたファイは試合への出場を決意する。
弟子の為に、母娘の為に、己の為に。
ファイターを演じるにあたって過酷な肉体改造と格闘訓練をしたニック・チョンとエディ・ボンが、文字通り体を張った熱演!
試合シーンはガチ・アクション!
手に汗握り、力が入り、本当に骨が折れてしまうんじゃないかとハラハラ、そしてエキサイティング!
自分には何が出来るか、何の為に闘うのか。
諦めなければ、希望を持てば、熱い魂を見せた時、人は必ず再起出来る!
コメントする