アデル、ブルーは熱い色のレビュー・感想・評価
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とにかくアデルがかわいい。
鑑賞後しばらくは口が半開きになる。私もアデルに恋をしました。演じたアデル・エグザルコプロスは自分の名前と主役が一緒で、まさに女優として今後も成長していく上で忘れられない一作となっただろうな。
愛は性の垣根を越える
とても素敵な作品でした。
正直私は三時間と感じないくらい魅入ってしまってました。そして、久々に心の底から号泣しました。
ひとことではとても言い表せませんが、アデルとエマの演技の表現力が本当によかった。目の奥の感情、まさにその言葉がピッタリなくらい、1人1人の感情に釘付けです。
エマの誘うような目線と、ニヒルな微笑に心動かされた女子は多いはず‥
自分ももしかして。。。なんて思ったり
まあそんなことはさておき、
とてもアーティスティックな作品でもあると思います。
ひとりひとりの台詞が名言かのような。
タイトルにもあるブルーがいたるところに散りばめてあって、そのブルーが自然と観ている方にもエマを連想させる、アデルの気持ちがすっと入ってくるような。
サントラの挿入歌を、思わず検索してしまうような。
綺麗な透明感のある二人だからこその魅力ですね。
男性より、美や綺麗を追求する、女性のほうが、この映画のファンは多いかもしれません。
愛とはなんぞや、そんなことを教えてもらえた気がします。
この作品と出逢えて本当に、よかった♡
名作
エマ。男性的な短い金髪をブルーに染めて、同じブルーの瞳で、電撃的な流し目。陶器のような白い肌。エロチックな肢体。
商売気なしの学生アーティストのエマは、ブルーがよく似合う。
ハイクラスで育ったエマの魅力は、「理想を求める気品」。まだ一流のアーティストではなくとも、彼女が彼女自身であることが最大の魅力。
一方。
アデル。めくり上がる唇がセクシーな美人。褐色の肌と瞳。ナチュラルなクシャクシャの髪。
文学と子どもを愛し、料理上手。地に足の着いた労働階級。
彼女の魅力は、「しっかり生きる実質さ」。
アデルのアップの長回しが多いせいか、彼女の食欲、睡眠欲、そして性欲に始終シンクロさせられた。
それぞれの家庭の夕飯のメニューや、スパゲッティの食べ方で、生活水準の違いと、階級社会をまざまざと見せつけられる。
一時はその壁を軽々と乗り越え、強く結ばれた二人だか、やがで訪れる愛の終わりのやるせなさ。
アデルに、文筆活動をしていってもらいたい。
うーむ!面白かった!
若いときにみたかったなぁ
主人公は2人 画家のエマと 文学を愛する高校生アデル
個別の演技に関しては良かったなぁって思える所がありました。
話の後半にベンチでアデルが寝てるシーンの映像は奇麗だった。
断片的には好きになれるとこもありましたが、
アートも文学も映画も音楽も映画のエッセンス程度にしか使われてなく残念だった。画家でエマが絵について語るシーンがあるのたけど、表層的で軽くげんなりした。
芸術的が映画に出てくると芸術に対してストイックな物を求めてしまう僕の悪い癖なのだろうけど‥ 本当にこいつ絵とか好きじゃねーだろ みたいに思える。
エマは劇中シーレの話が出たり読んでる本の表紙がシーレだったりシーレが好きなのかもしれないけど、最後のエマの個展で展示されてた絵はテキトーな絵を描く奴がシーレとか使うんじゃねーよ!って思った。
テーマはレズビアンロマンスみたいなので僕の映画の見方では公平な評価はできないと思うけれども、同性愛の表現方法もナーンか納得いかねぇ。
主人公のアデルは同性愛者でもないし、エマでなければいけない程の強い執着がある訳でもなく、たまたまタイミング的に好きになったのが同性愛者のエマだっただけで同性愛にしなくても良い話だった。パートナーの彼女でなければいけない決定的な理由もなかったし話題の為の演出の様な気がして好かなかった。
エマ役が男になっても話に何ら影響持たないとしか思えない。
芸術的なアプローチも同性愛をテーマにしたアプローチも場当たり的で萎えた。芸術的や同性愛的な要素を全く削除してしまっても同じ内容の作品になったはず、その場合話題にはならなかったと思うが。
間延び感がありありでもっと短くすればいいのに
カメラが寄ってて好きじゃないカメラワークだった。
薦められて見ましたが‥ ‥
ポールトーマスアンダーソンの映画のあとに見たのが良くなかったのかも。(ポールトーマスアンダーソンもカンヌとってますが‥)
フランドワオゾンとかパトリスシェロー(2013年に亡くなられましたが)とか日陰のふたりの時のマイケルウィンターボトムなんかが作ったら良かった作品だったかもね
冷めやらぬ熱い色。
カンヌで史上初、パルムドールが主演女優にも贈られた話題作。
物語的にはレズビアンのラブストーリー、というくらいの枠だが
その世界に足を踏み込んだことのない人には類まれなる神秘。
様々な観方ができそうな作品ながら、この長尺でどうなるのかと
最後まで不安にさせる演出もお見事。フランスのコミックが元と
なっているのをアリアリと彷彿させる、モロに感じさせる手法は
どれほどの熱意で俳優が挑んだことかと、後々まで興奮させる。
主演女優のだらしない口元と、ブルーを使った背景小物演出が、
この欲望と情熱を冷まそうとしているのにまるで効いていないと
いう、青春の一ページがこんなだったら眠れないよ!という作品。
日本のアカデミー賞俳優も頑張れ。
余韻残りまくり
自分も実はレズビアンなんじゃないかと思わせるほど、二人の女の子が美しくて魅力的でした。
確かにストーリーは単純で何気ない会話に3時間でしたが、見応えタップリで飽きませんでした。
終始アデルの表情、髪の毛、口半開き等々引き込まれっぱなしでしたし、エマの流し目やちょっと男っぽい雰囲気も魅力的でした。
性描写もドキドキしましたが、やはり美しかったです。羨ましい…
うまい!でも、まあうまいけど。
うまい!と思った。いろんなカットのカメラ割りなどすごい。画面の使い方がものすごくうまい。
そのシーンの殆どがアップのシーンだから引きのショットがものすごく活かされるし、そのアップも微妙に使い分けてて、今一番身近に置きたい人をより大きくする。だから、エマが出てくるまではアデルがほとんど一番大きく映されているが、エマ登場からは二人の大きさがほとんど同じように映されている。
人間は画面の左側にいる人間に対しては親近感を抱き、右側は離れた存在として感じるらしいが、カメラ位置を動かすことによって微妙なその辺で人間の機微を描こうとしていることに感銘を受けた。
特に終盤ででてくるシーンはとてもよかったので必見。
そしてカメラで言えることは、この映画のものすごく肉感的な印象だ。どんなシーンをどんなカットを見ても肉々しい。
演出もそうだが、カメラのせいもきっとある。
この映画はおそらくデジタル撮影なのだろう。今までデジタル撮影には否定的だった私だが、この映画のデジタルはあり!
マジでアリ!
フィルムは綺麗だが、綺麗過ぎて夢を見ているような気分になる。
デジタルなら、そこはもう少し抑えられていて、より現実味のある映像が出来上がる。
デジタルってこういう使い方があるんだと初めて感じた。
もちろんこの映画に言いたいことが無いわけではない。
カンヌが絶賛したというセックスシーンは確かにとても生々しいものであったし、色加減もなんだかとても美しかったけれども、この感じを日本人はもう既にAVで体験済みで、カンパニー松尾などはこれくらいのトーンのものを作っているように思う。
そして、その焼き直しくらいにしか思えなかった私は寝てしまった。
好き嫌いで言えばエマというキャラクターについても独善的であまり好きではない。
自分を認めてくれそうな人のことを天才と呼んでしまう辺りとかなんだかうわーってなって、女のいやなところを見た気分がした。
嫌な部分を見た感じがしたのはアデルも嫌な感じがするシーンはあった。
まあ、その辺は演出がとてもうまいのだと思う。
ただ、まあこんなもんじゃないんですか感は否めない。
風立ちぬの方が個人的にはずっと好み。
出逢いと別離は、熱いブルーの色。
さしたる疑問も挟まず、何となくありきたりで、普通の生活を営みながら、でも、「これ」じゃないんじゃないか、とぼんやり思う。
月並みを望みながら、何処かで強い変化を待っている。
安定を願いながら、時には激しく揺さぶられたい自分も居る。
平安を欲しながら、何故か自滅を選択している。
笑っていたいのに、いつも無意味に泣いている。
本当は満たされたいのに、どこまで行っても満たされない。どっちを選んでも泣いている。どっちを選んでも情緒不安定。
誰が悪い訳じゃない。誰かが間違ってる訳でもない。
これが人生。
彼女の歩んだ数年間。アデルの生きた人生の軌跡。
出逢いと別れは、いつも熱いブルーの色。
さすがパルムドール
というべきものでした。なんといっても主人公アデルのあの生々しい感情を生み出して、捉えてて、3時間に渡って興味を持続させてることがすごい。だって描かれてる事自体は女同士というのを除くと大したことない普通の出来事だから。
裸は確かにいっぱいでてくるけど、それよりも冒頭から終わりまで俳優(主にアデル)をメンタル的に裸になれてる、させてる演出は、やっぱり素晴らしいと思った。加えて、確かにセックスシーンというスペクタクルというか見世物はあるけど、最後のカフェでの生々しいやりとりをみれば、それは重要なモチーフだとわかる。見世物で3時間やってるわけでもない。
観ながら、やはりロメールとユスターシュの国だなということを再認識した。
はい。
この頃、世間で評判の良い「衝撃的恋愛映画」は自分にしてみると、はい。としか言い様のないことが続いてガッカリ。私が歳を取ったということなのか、10~20代(だったと思う)に見たべティブルー程の衝撃はなく…。
でも安定性職業が、奔放が、というギャップや食べるということ、女優の熱のこもった演技、効果的なブルーの使い方、など目を引く所も。人が熱烈な恋をして、その“普通な”結末が描かれている。ベッドシーンはAVのように濃厚だった。女優魂に感服。
こういうのは踏み絵だから怖いね
アカデミー賞と違って、パルムドールなので、
単にLGBTの過激な恋愛映画ではないんだよね。
日本の配給会社がこの映画を理解してないのか(苦笑)
「仕立て屋の恋」の時もそうだったけど、
最初、日本向けの予告編を見た後に、
本国のフランス版を見て愕然とした覚えがある。
同じ映画なのに違うとこ見てんのね。
なんでアデルがスパゲティをくちゃくちゃ
食ってるシーンがあるのか?
ご丁寧にナイフまで舐めてるし(苦笑)
凄く分かり易いと思うんだけど。
初めてフィリピンに来た時、
フィリピン人たちの衣食住などを見て、
これと大体似たような思いをしたものです。
フィリピンの場合はカネだけで知性は関係ないので、
例えば、ペッパーランチに年寄りを連れて行って、
店員に「おまえが混ぜろ」なんて平気で言いますから。
しかしね、
欧州人たちがテツガクしてる暇があるのは、
他方で炊事洗濯をする人々がいるからなのですよ。
アデルとかフィリピン人とかね。
対してつい最近までの日本人に教養に費やす暇があったのは、
炊事洗濯をするマシンを作ったからですね!
その日本も確実に格差社会に向かってる訳なので、
まぁ学生の時に「第二の性」ぐらいは読んでおくとか、
ハリウッド映画ばっかし見ないとか(苦笑)
結局(ヨーロッパでは)性差よりも身分差の方が、
より根源的だったというのが私の読みです。
LGBTについては、好きだという権利があるのなら、
嫌いだという権利も欲しいものです。
生理的にダメなものはダメってことで2点(苦笑)
あのブルーが 目に焼き付いてる
○同じ女性として、演技とはいえ
ここまで晒せるのが凄い。
セックスシーンも、大号泣も。
○映画の尺が長い。
途中「このシーン、カットで良くない?」
と思うところがあった。
(私がお子ちゃまなのかしら)
(ヒロインに同調出来る方には
長くないかも知れない)
○色彩がきれい。
タイトルも手伝って、
未だあの青が目に焼き付いている。
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