「ゆったりとした時間」さいはてにて やさしい香りと待ちながら yupppiiiさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆったりとした時間
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金沢出身なので観てみることに。
予想通りのまったりとした作品だった。
「しあわせのパン」とか「ぶどうのなみだ」に近いようなものもあり、「ふしぎな岬の物語」ほどの展開はないような。
4歳(確か?)の時に両親が離婚し、母親について行った永作さん演ずるみさき。
お父さんのことは大好きだったので、お母さんを選んでしまった自分が「お父さんを捨てた」という罪悪感を負い続けてきた。
そんな中、お父さんの漁船が行方不明で何年も経過し、お父さんの借金を引き継ぐところから話は始まり。
お父さんが残した奥能登の船小屋に東京から移り住み、珈琲屋さんを始める。
道向こうの民宿に住む、佐々木希ちゃんはシングルマザーで2人の小学生の子供がいるが金沢にキャバ嬢として出稼ぎに。
放置されていた子供達がみさきを頼ってくるようになり。
最初は嫌悪感を抱いていた佐々木希ちゃんも、自分の客がみさきを襲ったことから2人は打ち解け、一緒に働くようになり。
穏やかに時が過ぎていく中、今度はみさきの父親含む仲間達が白骨化した状態で見つかり。
みさきは「もうこの波の音を聴いていられない」と一度離れるも最後には戻り、佐々木希ちゃんの「おかえり」とみさきの「ただいま」で物語は終わる。
箇条書きにするとなんてことない話しだけれど、
みさきの感情の変化、佐々木希ちゃんやその子供達の感情の変化を絶妙に組み込んだなと思う。
感情揺さぶられることはないけれど、ゆったりとした時間を眺めているとこちらも心穏やかになれる、、、そんな作品。
好き嫌いが分かれるし、繰り返し観たいほどではないから人にあえて薦めることはないかなぁ〜という感じ。
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