「40年以上経った今、大スクリーンで鑑賞しても全く色褪せていません。 改めて世界中でスタジオジブリ作品が人気で高く評価されている事由が理解できます。」風の谷のナウシカ 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)
40年以上経った今、大スクリーンで鑑賞しても全く色褪せていません。 改めて世界中でスタジオジブリ作品が人気で高く評価されている事由が理解できます。
約65年の歴史に幕を下ろす丸の内TOEIさんにて『さよなら丸の内TOEI』と題した特集上映が開催中。
本日は『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』の劇場大クリーンでの貴重な上映に参加。
『風の谷のナウシカ』(1984年/116分)
ご存じスタジオジブリ第1回作品(当時はトップクラフト制作、のちにスタジオジブリに改組)、日本テレビ『金曜ロードショー』で何十回も視聴しましたが、劇場の大スクリーンでの鑑賞は初体験。貴重な上映機会ですから500席のチケットは一瞬のうちに完売でしたね。
40年前の公開当時は『未来少年コナン』『カリオストロの城』『赤毛のアン』などの名作劇場の宮崎駿監督が劇場新作を制作するぐらいの印象、劇場で鑑賞をしなかったことは今でも心残りです。
歌番組では安田成美氏がデビュー曲として本編では流れないシンボルテーマソングを歌唱している姿が印象に残っていますね。改めて調べてみると作詞・松本隆氏、作曲・細野晴臣氏の強力タッグに驚きです。
原作漫画をそのままのきめの細かい丁寧で美麗な作画、CG処理がない当時の王蟲(オーム)の生命感があふれる独特の動き、空を疾走するスピード感、久石譲氏の壮麗で広がりあるサウンド、ナウシカ役・島本須美氏の優しく品のある声…40年以上経った今、大スクリーンで鑑賞しても全く色褪せていません。
改めて世界中でスタジオジブリ作品が人気で高く評価されている事由が理解できます。
ストーリーも科学文明の発達に対する警告と人と自然との共生など、以後の監督作品の根底に流れるテーマが描かれていましたね。
原作は未見、続編などの噂も聞き及びますが、本作だけで見事に完結していますね。
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