劇場公開日 1984年3月11日

「不朽の名作!」風の谷のナウシカ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0不朽の名作!

2020年7月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コロナで新作の公開が延期になる中で生まれた(であろう)ジブリ4作同時上映のこの企画!めちゃくちゃ嬉しいです😆
しかもナウシカ!ありがとうございます!!

ナウシカは子どもの頃から何十回も観てセリフも暗記してるくらい大好きなジブリ作品。まさか映画館でナウシカを鑑賞できる日が来るなんて夢のようです✨

姫様と慕われるナウシカは谷の人々の心の支えであり、象徴でもある。正義感が強く、好奇心旺盛、愛に溢れていて、優しさと強さを持ち合わせその上聡明。
そして時として人を殴り殺すほど狂暴にもなる。
そんなあなたがずっと大好きです!!

そして大人になると分かるクシャナの魅力。蟲や腐海の毒に怯えず暮らせる国家を本気で作ろうと思っている人。ただトルメキアという軍事大国で育っているのでやり方はかなり強引。一方、強気な態度のその裏で人知れず大きな悲しみも秘めている。全て含めて美しい。

本当に映画館で観るとやっぱり格別✨
何度も観ているのに何度も涙が出た。

なによりこの世界観の発想が全く古い感覚ではないことに改めて驚き。
むしろ今の時代にとてもしっくりきている。
文化も文明も人間が作り、人間が破壊する。そして忘れる。

本当に1000年後、もしかしたら100年後に世界はこうなっているかもしれない。巨神兵のような怪物をどこかの国が作るかもしれない。蟲の大群にいくつもの国が飲み込まれるかもしれない。猛毒を吐き出す菌が世界を滅ぼすかもしれない。

世界が火の7日間という核戦争で灰にならないために。永遠に語り継いでほしい不朽の名作。

もし人類が破滅の道を進むなら。
大婆様の印象的なセリフが全てを物語っている。

「さだめならね。従うしかないんだよ。」

はるたろう