「30数年ぶりに見た。」風の谷のナウシカ 気取ろう軒さんの映画レビュー(感想・評価)
30数年ぶりに見た。
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公開当時、ほぼ無名だった宮崎駿をコアなファンたちだけが熱愛していた。ルパンとコナンが偉大な作品だったから。・・・次の作品はいつかいつかと待ち焦がれ、ついにマンガのナウシカが映画かされると知ったとき、飛び上がって喜んだ。
・・・公開された作品を初日に見て私はもちろん失望した。なんてひどい脚本なんだと・・・しかし作品は幸いにもヒットした。私はそれが嬉しかった。私には既に知り尽くしたような宮崎ワールドだったが一般人には新しかったのだ。
・・・今、見直してみるととても最後まで見ていられないヒドさだ。前段20分の説明セリフの嵐はなんだ?なんで事件が起きるまで20分もだらだら世界観説明してんだ?クシャナが現れて盛り返すのは見事だが腐海に落ちて激しくトーンダウンする。そこんところのエピソードそのものがテーマの説明になってしまっている。クライマックスは臭いとしか言い様がない。
演出はまったく素人のようだ。金もなくてカメラを動かすことができずほとんど全て固定カメラになっているし。・・・しかし私は幸運であっただろう。宮崎駿という巨人が映画の世界に足を踏み出す第一歩の醍醐味を存分に味わうことができたのだから。
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pipiさんのコメント
2021年7月4日
本作の感想、まったく同感です。
私はコナンは好きでしたが、ルパンは原作好きだったので「カリ城」「アルバトロス」「さらば愛しき〜」は「これはルパンじゃな〜い!」と感じて宮﨑アレルギー気味になっていた部分もありますので、当時の想いにズレはありましょうが。
でも、メージュ連載の漫画は素晴らしいと思っていましたから映画は残念でしたね。