「幸せの青い鳥」LIFE! ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せの青い鳥
あー!くそっ!くそっ!油断した!油断して泣いた!油断してラストで泣いてしまった!絶対に最後まで泣かんとこ思ったのに!あーもう!もう!やられた!ああああ!
はー卑怯だなー!これ卑怯!なんスかね、すっごい普遍的というか、とっても身近なテーマというか、本当は些細な物語なんですよね、この映画が取り扱ってることって。
社会人には結構リアルな身につまされる展開ですよね。リストラやら永続勤務やらの。
でもね、それをこう、大袈裟に取り扱うというか、180度ぐるんと世界を変えるというか、視点をグローバルに向けるというか、それらを映画の持ち得る可能性表現性でガチに大きく描いちゃうというかね。
つまり、主人公のベン・スティラーが我々おっさん達の代弁者。彼は変哲ないそこら辺のおっさんです。そのおっさんが人生初、遂に本気で火中の栗を拾いに飛び込んでいく。
で、それをしたからって人生が好転したりする訳もないし、状況が望ましくなったりすることもない。正直、現状は何一つ変わってない。
でも、変われる。自分は変われる。自分は前向きになれる。自分は前進できる。自分は無敵だ。それは、たったひとつシンプルなこと、生きているから!
そして!そしてあのラスト!色んな意味が包括されてるというか。あそこで自分の涙腺は決壊しました。
いやー!はー卑怯だ!
コメントする