「日本語吹き替え版 まあ賛否両論でしょうね」LIFE! うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
日本語吹き替え版 まあ賛否両論でしょうね
素晴らしい映画です。
ベン・スティラーがちっぽけな勤め人の役を好演しています。
空想癖があり、人の話を聞いていない。コミュニケーションが苦手で、でも仕事の手は抜かないから、周りの信頼は厚い。それは、まるで自分自身のステレオタイプのように、多くの人が共感し、自分を投影出来るキャラのかたまり。
彼の空想は、ジェイソン・ボーンやスパイダーマンの映画さながらにアクションを展開し、見る人を飽きさせない。
それでいて、ストーリーはきっちり地に足がついていて、彼が体験することと、空想との境目があやふやになることもなく進みます。
登場人物もムダがなく、すべてがストーリーにきれいに絡んでくるのは、脚本のワザですね。
特に、ショーン・ペンの演じる写真家が吐く最高のセリフは忘れられません。
これは、小説でも、写真でも、歌でも表現出来ない、映画ならではの醍醐味だと思います。
唯一、気になるのは、岡村隆史さんの関西弁ですが、私はラジオで馴染んでいたので、本当に違和感なく入れました。
映画を純粋に楽しみたい人は、字幕版を見た方がいいかもしれません。
2014.3.20
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