「記録より記憶、清らかな気持ちになる!」LIFE! hina hinaさんの映画レビュー(感想・評価)
記録より記憶、清らかな気持ちになる!
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画面に出ると人を穏やかな気持ちにさせてくれる俳優ベン・スティラー。
今作はベン・スティラー監督作品ということで、作品そのものに彼の人となりが表れていたと思います。
映し出される沢山の美しい景色、自然の雄大さに向き合うショーンの背中、情けない自分でもスポットライトを浴びてみたいと思う本音etc...
一つ一つの映像が美しく、ワクワクしました。
正直、最初はダレましたが中盤からの巻き返しがすごかった!
ショーンがユキヒョウのシャッターを切らずにただ観ていた気持ち、元バッグパッカーとしては深く共感します。
自分にしか分からないけど、その瞬間に感じた気持ちや空気や感触は何年たっても自分の頭の隅に輝かしい人生の一部として残ります。
その悦びを知っているからこそ、被写体を美しく撮れるものです。
被写体を素晴らしい一枚として瞬間を切り撮るのも、そこが全てだと思います。
最後の表紙、最高でした!
何気ない単調な日々の瞬間が人生の"真髄"とは、勇気をもらえました!
そして、普段は気にも止めないで過ぎゆく小さなことが人生全てに意味があった、と。
若い人には分からないだろうな、この映画の良さが。
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