ザ・イーストのレビュー・感想・評価
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スコット兄弟のビッグネームがあったから観たんだけど
冒頭引き込まれたが段々内情がみえてくるとうーん。私怨じゃん。30分程割愛されてるのでフルで観たいなあとは思う。カルト集団に傾倒していく様が物足りないのはその為かと。FBIの潜入も気付いてたっていう解釈でいいのだろうか
ある意味テロを肯定したストーリーの様に思うが 実際には大企業が=悪...
ある意味テロを肯定したストーリーの様に思うが
実際には大企業が=悪とは限らないのでは無いかなと。
それでも正義を誰かが行わねばと言う熱い思いを持っている人達がいる事は救いなのかもしれないなと。
社会悪か、企業悪か
環境破壊をもたらす企業を標的にするテロ集団“ザ・イースト”へ潜入捜査した元FBI捜査官のジェーン。
やがて彼らの理念に共感していく…と聞くと肯定しているようにも思えるが、
例えば、現実社会のニュースでこういう集団の存在を知ったら社会悪と決め付けてしまう。
彼らの理念は分かる。
が、その行動は決して許されない。
犠牲を受けた企業には同情する。
が、その行いには憤りを感じる。
これは正義か、テロか、偽善か、社会悪か。
単純に割り切れない善悪の疑問を、葛藤しながら行動するヒロインの姿にダブらせていた。
タイトルだけ聞くとB級ホラーっぽいが、
社会派テーマとスリリングな潜入サスペンス、若者たちのドラマ、エンタメとしても見応えあり。
なかなかいい作品
環境問題に鋭く切り込む意義を含んでいる作品。主演女優かわいい。潜入先の環境団体のいろんな変わった原始的な慣習が発達した現代人に意義を唱えている。スッキリしないオチだが個人的には評価したい。
スコットフリー
リドリー&トニースコット製作。エレンペイジ他。環境テロリストもの。環境テロリストという団体も新鮮だけれど、テロリスクを回避するために大企業から委託を受ける民間のスパイ機関の存在の方がフレッシュ。本当にそんなものあるのかは知らないけれど、民間の傭兵派遣会社は沢山あるアメリカだから、きっと普通にあるんだろう。
やはり映画は女優でキマる
FBI捜査官ジェーン(偽名:サラ)のブリット・マーリングがいい。
環境や健康に被害を与えながら、その事実をひた隠す大企業が標的とはいえ、その報復は企業のトップたる人間に対して行われる。「イースト」の過激な報復手段に反発を見せながらも、徐々に彼らの理念に心が傾いていく自分に戸惑いを見せるジェーンの葛藤が丁寧に演じられる。
もうひとり、自分たちの行為を正当なものと、一切の妥協を取り払ったブレない女性メンバー、イジーにエレン・ペイジがよく似合う。ペイジが放つ意志の強さが脇目をふらないイジーに乗り移ったようだ。
ジェーンの上司、体制派につくシャロンもまた妥協なしで「イースト」の面々を追い詰める。冷徹で頭脳派のシャロンには大好きな女優のひとりパトリシア・クラークソン。
この作品、三角構図の頂点にそれぞれの女優が立ち、登場人物としてだけでなく演技に於いても互いに一歩も譲らない面白さがある。
『目には目を、歯には歯を』という報復の繰り返しにどうピリオドを打つのか、ジェーンの正義感を大袈裟にはじけさせず、心地よく締めくくる。
一方で、サスペンスものとしては、主人公を窮地に追い詰める工夫がやや物足りない。
なかなか。
面白いじゃないですか。
登場するキャラクターが皆魅力的。特にエレン・ペイジの存在感は流石ですね。
主人公(この女優さん、誰?)に訪れる変化にも説得力があります。
ただ、主人公がずっと浮いてる気がしてバレないか気になりました…
面白い題材
革命の論理に揺れ動く主人公と同調して観客も揺れ動く仕組み、そこがもっと深ければ・・・。すごくリアルにできてると思うけど、もっとデフォルメしていい部分もあったのかなーと思う。
親父が池に飛び込み、娘が死ぬのは感慨深い、名シーン。
対立組織の描き方のバランスが良かったです。
決して派手ではないですが面白かった。
本作では文明社会の一員として一般的な感覚を持つジェーンを基軸に、
営利目的組織の暴走と、対抗するテロ組織の暴走を描いています。
設定が一見荒唐無稽なようですが、実は殆どのネタが実際に起きていること。
意外と世界が行くところまで行ってしまっていることに愕然とします。
両者が共に極端であるため、作中ではどちらか片方に肩入れしにくい状況。
そのバランスが素晴らしく両者の思想や信念を考える切欠になりました。
イイ感じでモヤモヤする作りになっている点が秀逸。
また営利目的組織の中にジェーンが属する民間の対テロ警備企業も含まれており。
作中に登場する上司の言動がジェーンを揺り動かす重要な役割を果たしていました。
そういう意味では上司役のパトリシア・クラークソンが良い働きをしてました。
特に印象的だったのは序盤の食事シーン。
環境テロリスト集団「イースト」に潜入直後のジェーンが最初に直面する彼等の思想。
問いかけから彼等の答えまでのテンポや間が絶妙で、ジェーン同様に衝撃を受けたシーンでした。
絵面のインパクトも強かったですが、同時に彼等の宗教的な側面も現れている巧い場面でした。
またラストのジェーンの決断も印象的。
彼女自身の経験から導き出された決断は印象的であり納得感もありました。
作品を通してジェーンの変わったところ、変わらなかったところ。
そして結論を踏まえて改めてみる営利目的組織とテロ組織「イースト」。
鑑賞後、そういった観点で思い返してみると味わい深いものがありました。
決断後のエンディングロールと共に差し込まれる映像も良かった。
全体的にバランス感覚が良かった本作。
部分部分でご都合主義的な展開があるものの、全体的に楽しめて考えさせられる作品だと思います。
オススメです。
女子の皆さ〜ん!
素直に面白くて集中して観てしまった。ここ日本だと環境問題とかテーマに出るだけで、拒否反応をまず示す人も沢山いるから、大変だと思うけどエンタメとしても◎。
そして何より女子の皆さん!
注目すべきは陽に照らされたアレクサンダー スカルスガルドの細身の美しいヌードとか、普段小汚いカッコした男子達が、いざというときには一流のスーツ姿でキメて現れるとか、女子萌え要素も沢山♡で、エンターテイメントとしても工夫されていて面白く観入ってしまう。
ここでエレン ペイジが発言している 非暴力 について日本では理解が浅いので意味が不明になるので補足。
数年前、フランスで原子力発電所の警備は完璧であり何も心配することはないという政府によるプロバガンダがあったが、直後グリーンピースが発電所内に入り旗を掲揚。実際は完璧ではないということを行動で示す。これが非暴力行動。とにかくまず法律を守ろうとする日本ではなかなか理解されにくい考え。
イーストの様に膨らむ貴方の好奇心はのヒロインの心に寄り添えるか楽しみですね!、
今迄にはあまりないタイプの潜入捜査官サスペンス映画と言うのが、この映画を観た最初の印象でした。
刑事物や探偵映画などで、覆面捜査をする主人公が、スパイとして潜入した組織を調べて行く過程で、その主人公が本来の自分の任務に疑問を持っていくと言う作品で、ここまで心変わりしていくプロセスを丁寧に、そしてストレートに描いている作品も珍しいのではないかと思います。
この映画の主人公ジェーンは、或る日、環境テロリストグループ「ザ。イースト」に潜入捜査をする任務を与えられる。
普通でいけば、聡明で、正義感も強くガッツもあり、自信家の彼女は、素早く任務を無事に遂行し、完了させた後はまた新たな任務遂行の為に備える、バリバリの仕事人間の筈だったのだ。
しかし、人間の人生とは、どこから歯車が狂いだすのか分からないと言う、心理的な面白さが、この作品を貫いていて、彼女の気持ちにグット感情移入する事が出来る女性客も多数いるのではないでしょうか?
見るからに甘い甘い、ラブストーリーと言うものではないが、この主人公のジェーンは、サラと言う偽名で、潜入捜査を続けて行くのだけれども、観客の多くの方々は、このサラの心情に共感を憶えていくような事になるのではないか?とそんな揺れる女心を丁寧に描いているところが、遠い海外の物語で有りながらも、身近な自己の人生の体験とシンクロさせて考えられると言う点が、面白い魅力のある作品に仕上がったポイントだと思います。
殆どのスパイ映画や、刑事ドラマは、あくまでもクールに冷静であり、一瞬の迷いすら無い、冷血、無慈悲の、鉄の心を持った人間像を描いている事が多い中で、本作は、ミイラ取りがミイラになってしまうのか否かと言う、その揺らぎを観客が一緒に楽しむ事が出来るところが、何と言ってもお得な映画なのです
このサラを演じている、ブリット・マーリングさんは昨年公開された、リチャード・ギアの作品にも出演しているし、サンダンス映画祭で一躍注目を集めた新人女優と言う縁で、
R・R・フォードの「ランナウェイ」にも出演を果たしていて、今後が最も楽しみな今注目の俳優です。
そして何しろ本作では脚本、製作にも関わっていると言う、スーパーウーマンなのですから、この主人公ジェーンよりも本当にキレ者ですよね。
色々な社会の矛盾にもしっかりと疑問を投げかける社会派サスペンスと言う高密度の作品を執筆した彼女は、ネタ切れのハリウッド映画界の救世主となるのかどうか?本当にこれから楽しみな人ですから、今後の彼女の活躍を見守っていきたいですよね
主演女優が脚本も製作もやった映画
環境テロリストに潜入する女性FBI捜査官。
主役の女優がジェシカ・チャスティンに見えたり、パトリシア・クラークソン(上司役の人)がヘレン・ミレンに見えたり。
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