「潜入サスペンスの知られざる傑作」ザ・イースト ryoさんの映画レビュー(感想・評価)
潜入サスペンスの知られざる傑作
企業スパイとして環境テロ組織“イースト”に潜入する主人公のサラが、任務と彼らの理念の間で少しずつ心を侵食されていく過程がリアル。印象に残ったのは、共同生活シーンで、全員で手を使わずにスプーンで食べ物をすくい合うあの奇妙な食事シーン。あれは一度見たら忘れられない。
環境問題を背景にしているが、映画の核心は“正しさ”の暴走だ。巨大企業の不正を暴くイーストの行動は、一見正義の告発に見える。しかしそこに伴う暴力や報復の連鎖が、結局は誰を救うのか。
大作の派手さはないが、全体的な完成度が高く、観終わってからじわじわ効いてくる一本だ。“潜入劇”の中でも屈指の出来だと思う。
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