「アメリカの汚点」大統領の執事の涙 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの汚点
アメリカの黒人差別の歴史は、やはり汚点でしかない。そのことをはっきりと認識させられた。
差別はどこの国にもあることであるが、ほんとはあってはならない。人間は、いつそのことに、本当の意味で気づくのだろうか。
人は絶えず他者と自分を比べ、優劣をつけたがる。そのこと自体はもう避けられない。だからといって排斥していいものではない。
大統領の執事となったセシル(フォレスト・ウィテカー)の一家は、期せずしてアメリカという国家と斬り結んだことになる。
リー・ダニエルズ監督の演出は丁寧で、それでいてテンポのいい展開に引き込まれていった。
バラク・オバマが大統領になって、セシルは、ひょっとしたら安心したかもしれない。
だが、アメリカはそう簡単には変わらない部分もある。
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