「7人の大統領に仕えた黒人の執事の物語。今も世界中に残る人種差別(肌の色だけじゃない)を考えるきっかけになる作品。」大統領の執事の涙 ゆっくりランナー1号(名前を11/28変更しました)さんの映画レビュー(感想・評価)
7人の大統領に仕えた黒人の執事の物語。今も世界中に残る人種差別(肌の色だけじゃない)を考えるきっかけになる作品。
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初めての鑑賞
まったく予備知識なく、タイトルだけで録画した
想像していた内容と違っていたが
すぐに物語に引き込まれた
農場で(奴隷のように)働く両親のもとに生まれた主人公のセシル
ある日、雇い主に母親がレイプされ、父親が殺されてしまう
雇い主の母親に給仕係として拾われたセシルだが
やがて、農場を抜け出す
盗みに入った商店で黒人の使用人に拾われた主人公は給仕係の仕事を覚え
やがて、ホワイトハウスで大統領の執事として雇われる
という物語
黒人でありながら、ホワイトハウスで執事に採用された主人公は
一見、肌の色の差別を超えたように見える
しかし、そんな簡単な話ではない
家族は常に肌の色の差別にさらされ
長男は公認権運動に参加するようになる
しかし、認識の違いから
家族の関係が悪化してしまい
長男は孤立してしまう
執事として最初に仕えたアイゼンハワー政権時
選挙戦を控えた共和党の候補・ニクソンが
「黒人の待遇改善を考える」と約束するが実現せず
後に就任し、黒人差別撤廃を呼びかける民主党のケネディは暗殺されてしまう
7人目のレーガン政権時に辞職したセシルは
息子のことを誤解していたことに気く
一緒にデモに参加し、和解するセシル
数年後
ついに黒人の大統領候補・オバマが現れる
妻と一緒に投票に行こうと準備するセシルだが・・・
この映画は肌の色の違いだけではなく
家族のかかわりを同時に考えさせらせる
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