劇場公開日 2014年2月15日

  • 予告編を見る

「執事の父親と息子の物語」大統領の執事の涙 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5執事の父親と息子の物語

2023年11月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

人権問題とか差別とか、KKKが出てくる作品を知らず知らずのうちに立て続けで観ていたので、そういうのがないハートフルな雰囲気の作品ないかと思い手に取ったのが本作。
調べなかった自分も悪いが、思いっきり人種差別についての作品で、執事かどうかは余り関係なかった。
この後に観た「夜に生きる」にもKKKとか出てきて、また偶然にも差別を扱った作品だった。なんかとりつかれてるのか、そういう作品が多くなっただけなのか、自分の選別眼がおかしいだけなのか、まあどれでもいいけれど、期待と内容があまりにも違うと少し評価に影響しちゃうよね。そうならないように気をつけてはいるけれど。

それで内容についてだが、すでに書いたようにもうほとんど人種差別についての物語だった。
主人公と大統領の絡みは思った以上になくて、ニクソンと一回、ケネディと一回、レーガンと一回くらいしかない。あとは、各大統領が差別絡みの政治判断をする場を見ているだけだ。
各大統領はなかなか豪華なキャスティングだったのに出番が少なかったのは残念だ。

あとは、作品中で「夜の大捜査線」について、白人が考える黒人の姿だというセリフがあるが、なんだか、本作こそがそれに該当してしまっているような気がした。
自分は白人でもないし黒人でもないからその辺はちょっとわからないし、確か黒人監督だったと思うから自分のほうがおかしい可能性は高いけど、どこか何か違うような違和感は観賞後にすごく残った。なかなか面白くていい作品だけど、★5はないなと感覚的に思うのはこれが原因かと。

それと、ここ10年くらいの映画は画像加工技術が発達してすごいよね。フォレスト・ウィテカーがそこそこ若い時代から老時代まで演じているが無理が全然ない。
ウィテカーの年齢不詳感が後押ししているのもあるだろうけどね。

コメントする
つとみ