コーヒーをめぐる冒険のレビュー・感想・評価
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コーヒー関係ないじゃん
コーヒーをめぐる冒険って。。。
コーヒーはメインテーマじゃないし冒険もないじゃん。
物語に起承転結がなく主人公ニコのダメな1日がひたすらダラダラ描かれている。
着地が見えないから観ていて落ち着かない。
モノクロの映像、いくつかに分かれた意味ありげなシチュエーション、
どの登場人物も登場してはニコに深く関わるのかと思えば再登場もなく、
クエスチョンのオンパレードだ。
これをおしゃれと言うのだろうか?
90分という短い映画なのに非常に長く感じ、何度途中でやめようかと思った。
こういう映画もありだとは思うが少なくとも
ぼくには合わない映画だった。
人生と記憶をめぐる24時間
“コーヒーをめぐる冒険”は、現代のベルリンに生きる人々の人生に出会う旅である。
夫婦関係に悩む男、
売れない俳優の親友マッツェの意外な過去、
太っていた過去から立ち直れない同級生、
祖母と暮らすドラッグ・ディーラーの少年…。
そして同時に、ニコ自身が今まできちんと向き合ってこなかったこと(違和感を感じながらもズルズル付き合ってきた恋人との関係、取り上げられた運転免許、隠していた大学中退etc…)のツケが回ってくる旅でもある。
そして、深夜になって辿り着いたバーで絡んできた老人から、
彼は重い遺言を託されることになる。
老人がニコに語ったのは、
1938年、ユダヤ人に対する弾圧激化のきっかけともなった「クリスタル・ナハト」(水晶の夜)の記憶。
少年だった老人は、夜中父親に起こされ通りへ出ると、石を手に握らされ
「お前の底力を見せてみろ」と言われる。
自分も石を握った父親は商店(おそらくは、ユダヤ人が経営する)の窓に向かって石を投げた。
二人が出会ったバーは、まさにその場所だった。
通りを埋めるガラスの破片を見て彼は泣き出した。
もう、自転車で通りを走れないと。
まだ子どもだったにせよ、何もわかっていなかった自分に対し罪悪感を抱え、
老人は70年以上生きてきたのだ。
夜明けのベルリンの街が美しく目に映る。
でも同時に、どうしてもここで過去に起きたことを考えずにはいられない。
夜が明けて、ようやく一杯のコーヒーに辿り着いたニコ。
重い遺言を受け取ったニコは何を思い、
何処へ行くのだろうか?
モノクロの映像と、時に軽快、時に気だるく全編を彩るジャズはウッディ・アレンを、
冒頭登場するニコの恋人のルックスはゴダールの『勝手にしやがれ』のジーン・セバーグを、
街を彷徨う青年はジャームッシュの『パーマネント・バケーション』を思わせる。
でも、この作品が評価されたのは、
街の記憶、人の記憶、過去と向き合うその視点だったように思う。
1日で。
初めのうちは
いつになったらこの人は
コーヒー飲めるんだ?
とイライラしたけど
見ているうちに
コーヒーはどうでもよくなった笑
1日で一生を感じるシーンが
全てあった気がする
ついていても
ついていなくても
毎日意義ある暮らしをしていきたい
と思った
予告に惹かれて鑑賞
予告に惹かれて鑑賞したら、予告が面白いところを全部先だししちゃってるやん!おばかっ!てゆう映画でした。
全編ドイツ語の、映画始めて観たかも。
ほんわか楽しめてた。まーしかし運のない日でしたね、ニコくん。パパのゆうたことは正論だからちゃんとしなさいね、そのうちね!って思いました。
ラストの、店でてすぐに死んじゃうお爺さんの言ってたことが何のことかわからんかったのは、ドイツの歴史に疎いせいかもなーと思いました。
ナチスの人やったんか、ユダヤ人やったんかどっちかなんかなって思ってるけど、理解できませんでした。ちゃんちゃん。
あ、病院の看護師さんがニコに死んだお爺さんの個人情報を、教えなかった所に現代を感じました!
ベルリン、いつかいってみたいなー。
ジャームッシュ処女作の綺麗ver.
”周りに違和感があるんだ”
恋愛も仕事も近所づきあいも友情も、周りの大人たちに流されたくはないけど、自分じゃなにをしていいかわからないtheモラトリアムの中にいる主人公の状況が、'コーヒーが飲めないこと'として表現されて話が進む。
結論はでないけど、観た後は数年前を思い出して「明日は月曜か〜がんばるかな」とよっこいしょと腰あげたくなる感じ。あの頃懐かしいけど、あの頃があったから今がんばるんだよなっていう。
ジャームッシュの「パーマネントバケーション」みた後の、あの感じ。
ジャームッシュと比べたら音楽はところどころ邪魔だったし、映像は格段に綺麗だけど(笑)
とりあえず珈琲のみたくなった。モラトリアム終了してるよね、って自分に言い聞かせに
コーヒーにはまだ早い
コーヒー飲みたい!と思うも、タイミングが悪く飲めない。コーヒーが切れていたり、マシンが故障中だったり…。そんなツイてない主人公の一日を描く。
主人公の青年が、おぼっちゃま過ぎて甘ちゃんで、お前にはコーヒーはまだ早い、牛乳でも飲んでろと、最初思った。でも観終わってみると、主人公に対して、コーヒーでも一緒に飲もうかと、そんな気持ちになる。
主人公の周りの人達がとにかく自分のことばかり喋りまくるのに対し、主人公自身がどう思っているのかを語る部分は少ない。だけど何故か主人公の心情が浮かび上がってくる不思議な映画だった。
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ドイツで賞を総なめにした新人監督による本作。
監督本人はトリュフォーを参考にしたと言っていたが…。
その他、初期モノクロのジャームッシュや、カール・カルダナさんの作品、スコセッシ『アフターアワーズ』などの匂いもチョッと漂う。ジャームッシュの本格的な所在なさも、カール・カルダナさんの愚直さも、『アフターアワーズ』の思い切りも、本作には少々足りないが、それら80’Sの作品群が好きな私にとっては中々嬉しい雰囲気だった。
あとベルリンの街並がとても美しかった。
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