フィルスのレビュー・感想・評価
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もっと腐った話を期待してしまった
ジェームズ・マカヴォイの才能は素晴らしく、クソ野郎(フィルス)度合いはしっかりしていたけど、話全体としてはそうきれいにまとめないでほしかったなという印象。
【出世争いの果てに男が辿り着いた身の処置方。おバカすぎるスコットランド警察のブルース・ロバートソンを演じるジェームズ・マカヴォイの怪演が見物です。】
ー 前半は、スコットランド警察のブルース・ロバートソン(ジェームズ・マカヴォイ)は、出世のために、裏工作や不正申告をはじめ悪行に余念のない最低刑事。しかも、ドラッグ、アルコールに嵌りまくり、気弱な友人の会計士、クリフォード・ブレス(エディ・マーサン)の奥さんに嫌がらせ電話・・。 とんでもない奴だと思って観ていたら・・。- ◆感想 ・クリスマスシーズンに発生した日本人留学生殺人事件の捜査担当となった彼は、首尾よく解決して出世しようと目論むが、酒やドラッグに溺れて錯乱状態に…。 - その殺人事件を只一人観ていた女性を探すが、彼がオカシクなって行く理由がそこには、会った・・。- ・暗示させるブルース・ロバートソンの過去。そして、彼は精神科医に通うも、頻繁に悪夢のような異形の化け物を観る・・。 <前半は、只管におバカコメディだと思っていたら、後半は虚飾の中で過去の忌まわしき思い出を封印しようとしていたブルース・ロバートソンの”自分の身の処し方”。 あれだけ嫌がらせをしていた、親友クリフォード・ブレスに残したビデオレター。 ジェームズ・マカヴォイの怪演が光る、怪作である。>
あのラストでようやく納得。 いろんな意味で、汚い。 鑑賞日:201...
あのラストでようやく納得。 いろんな意味で、汚い。 鑑賞日:2014.12.30
逃げられた後の成れの果て
確かにクソ野郎なのは間違いないが悪徳刑事って程の悪に染まった感じは薄い。 監督の技量の問題か?テンポ良くスピーディーに進む展開を期待したが微妙に感じる。 女優が年増すぎて萎えて来るが紅一点、I・プーツの出番が少なく魅力も半減。 Radioheadのカバーからのラストは憎たらしく潔くて捨て台詞と共に良い。
好き嫌いは分かれそう。
特に期待してなかったんだけど、なかなか面白かった。 ジェームズ・マカヴォイの好演と、秀逸なラストシーンがとても良かった。私は好きです。 クズで下品で最低な主人公の、割とどん底で救いのない展開の映画。 なのに意外とするする観れて、後味が悪くないのはなんでだろう。 ラストシーンとポップが過ぎるエンディングのおかげかな。
フィルス(クズ)から学ぶ人生
アル中、ヤク中、嘘、なんでもありの刑事が昇進を狙うためもがく話。 トレスポ原作者の話というだけあってかなりのクズ野郎の話。 だがそんなやつにも傷や消せない過去があることがだんだん分かってくる。 そこで逃げるのか向き合って前を向くのか。 クズ野郎からいろんなことを学べる話です。 終盤ちょっとびっくり展開があって良かった。 下ネタだらけなんで下ネタ嫌いな人にはオススメしません。 マカヴォイはヒゲ面じゃないほうがいいな〜
トレスポと同原作者と知って納得
「トレインスポッティング」よりはストーリーはわかりやすい。 といっても不条理感満載で、人間のどろどろした面がクスリを通してエスカレートしていくのが見ていてしんどいし辛いんだけど、引きまれてしまう。 ある意味怖いもの見たさ?な映画といえるのかも。 でもたぶん見直すことは無いなぁ。だって楽しくないんだもん… 快調に怪優を進んでるマカヴォイに敬意を表してこの評価で。
フィルス=クズ
あーわかんねーけど この感じ、トレインスポッティングに似てるかも。 クレイジーにノンストップでダッシュして、結局スランプに陥って後悔するこの感じ。 前半は楽しいけど後半は…。 普通の人はきっと好きになれない作品ですね。 まあ破天荒マカボイ見れたからいっか。 僕も良いか悪いかと聞かれたら悪いと答えちゃいますが。
史上最凶の悪徳クソ刑事参上
ジェームズ・マカヴォイ!はっちゃけましたねぇ! つかよく引き受けましたねぇ?こんなどうしようもないキャラクター。 いやね、こんなん演じちゃうって凄いなぁ~と思って。本当凄いですよ?凄いでしょ?観ましたか皆さん? だって、ようやらないでしょ?こんな誰も擁護が出来ないほどのゴミ溜め以下のゲス振り発揮してる自分本位の悪徳クソ刑事役なんて。しかもですよ、今ハリウッドで最も売れっ子の一人に数えられてるキャリアの絶頂にですよ?ここまでの怪演やれちゃうって…ねえ?いやあ大物になりますよマカヴォイ。 本当ね、究極に見下げ果てたイカレダメ人間へ変貌しててね、このクレイジーへの振り切れ加減には惜しみない拍手を送りたいんですよ。だって、彼、本当はタムナスさんですよ? それほどにマカヴォイが演じたロボ刑事というキャラクターが強烈な個性を放ってる証拠なんですけども。それを彼が見事に体現してみせたんですよね。 で、このロボ刑事、まあそうなるに至るまでの、あるトラウマがあったんですけども。それもね、トラウマがあろうが無かろうが、人生を嘆こうが憂おうがね、そんな資格もないんです。それ以上のトラウマを他人へ植え付けとる訳ですから。 それなのに。それなのにですよ? ラストで、まあ~泣けるBGMが流れやがるんです。レディオ・ヘッドの名曲『クリープ』が。 いやいやいや、待てと。そんな哀愁の曲を流されてもさ?と。同情なんかできんからさ?と。 て、思うんです。思ってるんですけどもね。なんかね、ウルウルしちゃってたりもするんですよ。何だこの俺の感情は?と。で、気付くんですよ、この感情の理由が。 コイツのこと、ロボのこと。俺、好きになってるんだ、て。 何だかんだ。何だかんだで、愛すべき映画です。ロボも愛すべき?ゲス野郎です。 どうかどうか最期まで、席を立たずに彼のゲス振りをご覧になってください。
堕ちた人でなしの話
実をいうと、ジェームズ・マカヴォイ目当て程度の軽い気持ちでいたので、物語が進むにつれて結構度肝をぬかれました。 弱い人間の厭らしい部分、様々な欲望、虚栄、高慢、孤独、悲観、絶望etc...それらを詰め込まれた主人公がどんどん堕ちていく様は怖いような痛快なような…不思議な感じ。 荒々しい獣じみた暴挙暴走、爬虫類のように 冷ややかな計略、どうすればいいのかわからず錯乱していく人間らしさ、どれをとっても面白いと感じるには、見る側も毒々しい目をもってしないといけないかも? アップダウンが激しく、会話も出来事も刺激的で、閃光のようにはしっていく、ある意味軽快な映画でした。
97分のドラック映画
ジェームズ・マカボイ演じるのクズ刑事ブルース。二言目には汚い言葉を吐き、売春、不倫、アルコール、コカインに手を出す。前半はまるで猛獣のようなブルースを描き、彼が警部補の座を狙っていてその方法としては他の同僚を陰湿なやり方で蹴落とすということだ。 しかし後半はそんなブルースを通して人間の弱さを突きつけられる。クズな男だが観客は嫌いになるというよりは哀れに感じてしまう。それは製作者たちが彼を愛しているからだと思った。 また全体的な話の流れがつかみ難く、後半のオチもなんだがしっくりこない。話が前に進む感じが全くしてこなかった。でもあのドラックのようなテンポを97分間見せつけられたので帰りは異常にテンション高かった(笑)
嫌悪感に勝る、哀しみの余韻
悪徳刑事ブルース・ロバートソンの、狂った世界…。 英国製R18+の黒い笑い、ジェームズ・マカボイの俳優力でグイグイいきます。 面白かったです。嫌悪感にはるかに勝る、哀れな者への哀しみの余韻でした。 日本人留学生殺害事件の解決に昇進をかけて同僚を陥れ蹴散らす、自信過剰な刑事ブルースの狂っていく日常。言い様のない違和感。 やっていることはとにかくヒドいですが、気がつけば彼の世界に取り込まれていました。 鬼気迫る演技のジェームズ・マカボイを始め、ジェイミー・ベル、イモージェン・プーツ、エディ・マーサンと、いい顔の実力派が揃って見応えありました。
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