「堕ちた人でなしの話」フィルス 市松さんの映画レビュー(感想・評価)
堕ちた人でなしの話
実をいうと、ジェームズ・マカヴォイ目当て程度の軽い気持ちでいたので、物語が進むにつれて結構度肝をぬかれました。
弱い人間の厭らしい部分、様々な欲望、虚栄、高慢、孤独、悲観、絶望etc...それらを詰め込まれた主人公がどんどん堕ちていく様は怖いような痛快なような…不思議な感じ。
荒々しい獣じみた暴挙暴走、爬虫類のように
冷ややかな計略、どうすればいいのかわからず錯乱していく人間らしさ、どれをとっても面白いと感じるには、見る側も毒々しい目をもってしないといけないかも?
アップダウンが激しく、会話も出来事も刺激的で、閃光のようにはしっていく、ある意味軽快な映画でした。
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