武器人間

劇場公開日:

武器人間

解説

ナチスドイツが死体と機械を合成する禁断の人体実験に手を染めたという設定で描かれるアクションホラー。第2次世界大戦末期の1945年、ソ連の偵察部隊がドイツの占領地域に潜入し、古い教会で大虐殺の痕跡を発見する。教会の地下には迷路のような通路が張り巡らされ、その先に隠されていた広大な研究室では、フランケンシュタイン博士の末裔が死体を機械を合成した不死身の「武器人間」を製造していた。オランダのCMディレクター、リチャード・ラーフォーストが大胆な発想で描き出した長編初監督作。

2013年製作/84分/R15+/オランダ・アメリカ合作
原題または英題:Frankenstein's Army
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2013年11月2日

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映画レビュー

3.5愛嬌のあるモンスターたち

2024年5月12日
Androidアプリから投稿

武器と人間(基本は死人)をくっ付けて武器人間を作ろうなんて、狂気じみたナチス・ドイツ政権ならやりかねないが、本作はそんな物をたっぷり皮肉った痛快ホラーである。ホラーと言っても怖い描写よりかは残虐描写を存分に登場させた悪趣味なエンターテインメントであり、もちろん一緒に観る人を選ぶ映画で、デートムービー扱いの緩いホラーとは訳が違う、ハマる人にはハマる究極の作品だ。

およそ俊敏とは言えない動きのモンスターらは、口がドリルになっていたり、両腕が巨大バサミだったり、頭がトラバサミだったりなど、怖さを通り越して愛嬌すら感じてしまう。
個人的には頭に両翼機のプロペラが装着されたずんぐりむっくりな個体が好みだ。登場シーンは少ないものの、のそのそと動く姿は印象深かった。本作では少し前に大流行したフェイク・ドキュメンタリー形式を使っており、全編POVとなっているのが特徴だが、POVだと対象物がはっきり映らないというデメリットがある。しかし本作ではちらっと写る中でも印象的なキャラクターが多かったため、上手く特徴が生きている様に感じる。

そんなキャラクター愛に溢れた作品だが、ドイツ、ロシア語圏にも関わらず何故か皆英語で話していたり、ストーリーはあって無いようなものだったりなどツッコミどころは多い。だが思わず笑ってしまうような人体破壊描写など、怖がらせたいのか、笑わせたいのかが分からない映像の数々は一見の価値ありだと思う。メジャー映画を見飽きたと感じた際はぜひ。

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Mina

3.5子どもの頃に観たかった。そしてトラウマになった思い出の映画にしたか...

2024年5月8日
スマートフォンから投稿

子どもの頃に観たかった。そしてトラウマになった思い出の映画にしたかった。
そう思った怪作。

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ナイン・わんわん

3.5博士…仕事が雑です

2023年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

でも博士、作品の造形はめちゃくちゃ面白いからアリですよ!

ソ連軍の部隊がナチス軍に囲まれた仲間を救いに急行すると、そこには仲間の舞台はおろかナチス軍すら居ない。もうこの時点で罠の臭いプンプン。
部隊は軍曹セルゲイ、ポーランドから逃げ延びて部隊に入ったノビコフ、ひたすら粗暴な古株ヴァシリ、下っ端感満載のサシャ、そして記録係のディミトリー、その他やられ役。

応援要請を受けた地点には小さな集落があり、そこには大きな教会。中に入ると教会と言うよりも何かを作っている作業場?のよう。記録係のディミトリーがサシャにもっと明かりが必要だから電気をつけろと要請する。
他のメンバーは中を探索し、小部屋に不思議なものを見つける。白い布にくるまれた人の形をしたもの。
サシャが教会の奥にある発電機を動かすと、その電気が人の形をしたものの東部にあたるところに刺さった電線から供給され、白い人型の物体が動き始める。

ここでようやく武器人間?的なものが登場しだし、物語が動き始める。いよいよ武器人間登場!となるんだけど、その造形がとにかく適当。特殊メイクが下手とかではなく、もう造りそのものが適当なのを、特殊メイクで忠実に表現しているだけ。

ただ、そのそれぞれの武器人間コンセプトが面白い。しかも、この映画は記録係のディミトリーがカメラを抱えて一部始終を記録する、という形になっているので、武器人間がいきなり現れたり、また襲ってくる姿を間近で撮影したりとフワッと見せるのではなく余すところなく武器人間の姿を記録してくれるので、その造りの面白さを堪能できる。

武器人間さん達も素早く動けるわけでもなく、飛び道具系の武器を持つわけでもなく、ひたすらノロノロ歩いてきて肉弾戦でぶっ叩くとか切りつけるとか、飛行機がすでに戦場に投入されている時期にこの肉弾戦野郎どもを開発しているあたりがどこかズレてて面白い。

中には、キミ何の役に立つの?と思うような雑魚キャラも多数、かと思えば両足を失い、ズリズリ這いずり回るしかできん武器人間も。いや、キミ頭トゲトゲあるのに何ですぐ横の兵士の脚を刺しに行くとかせんのよ!とかもう謎行動過ぎてオモロい。

物語の途中でちょっとしたどんでん返しみたいなのもあるけど、あーそうなん?ぐらいの話。そして、肝心の博士はなかなか出てきません。ただ博士の独白はもうひたすら面白いです。発想も素晴らしい。そんなミックス見たことない!

一番驚いたのは最後のオチですが、これは観てのお楽しみ。なんかモヤモヤで終わるんかと思ったら最後にそうきたか。

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ハルクマール

2.5まあまあだった

2023年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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吉泉知彦