ヨコハマ物語のレビュー・感想・評価
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見ていて、ありそうもない話を 結局いい話にまでしてしまった監督と脚本家は なかなかの力量があったってことなのかもしれない。
動画配信で映画「ヨコハマ物語」を見た。
劇場公開日 2013年11月16日
2013年製作/120分/G/日本
配給:オフィスキタ
妻(市毛良枝)を突然亡くした奥田瑛二宅に、
厚かましいバンドマネージャー北乃きいが転がりこんできた。
北乃きいは奥田瑛二宅を勝手にシェアハウスにしてしまう。
そこに3人の訳アリの女性たちが次々に集まってくる。
奥田瑛二63才
市毛良枝63才
北乃きい22才
斉藤洋介62才
見ていて、ありそうもない話を
結局いい話にまでしてしまった監督と脚本家は
なかなかの力量があったってことなのかもしれない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
本物の中澤やん
ちょっとクセのある北乃きいが、独りになった奥田瑛二のところに転がり込み、さらに女性たちが住み始めてシェアハウス生活が始まる。その後は、「家族」をいろんな側面から切り取って描いており、そのメッセージ性は心に響いた。
奥田瑛二はかっこ悪い役をやってもかっこいい。
印象に残ったシーンは、説教をして不動産の契約が取れたところ。キレてほしいところでキレてくれた感じで、痛快!
さて、メッセージ性と話の軸がぶれないところは良いのだが、それぞれのエピソードが少しご都合主義で唐突なところがあったのが残念。レストランに歌って入る子が、後にヴォーカルとしてバンドに加わるところなんか、伏線と言うよりは、その場で展開が読めてしまった。
なお、妻子持ちの僕には痛すぎるシーンがいくつも。
家庭を顧みなくちゃいけないな。
ヨコハマから希望の光へ…
私の生まれ故郷横浜を舞台にした人間ドラマ。
全編を通して、故郷横浜の風景をバックにして描かれてるのが、とても良かった。
貧乏している、音楽バンドマネージャー、定年迎えたばかりの初老の男性他、四人のシェアハウスでの日常を描き、お互いを助け合いながら、希望を見出だして行く姿に感動。
とても心に染みる物語です。
死んだ後の命日より、生きてる内の記念日
本サイトで一件の投稿も無いのでどんなに見向きもされない作品かと思ったら、なかなか良かった。
定年退職の日に妻を亡くした田辺。
四十九日の墓参り中、行き倒れ寸前のアマチュアバンドのマネージャー・七海を助ける。
強引な七海の提案で共同生活を送る事に。
やがて人生に行き詰まった若い女たちも転がり込んでくる…。
ツッコミ所、ご都合主義満載。
おいおい、幾ら何でも…、そりゃないだろ…などなど、演出や脚本の不味さも目立つ。
(最たるは、何故に若い女ばかり集まる? せめて男一人くらい入れたっていいようなものを…)
しかし見てたら、こんな共同生活も何かいいなぁ、と思ったりしてしまった。
見ず知らずの他人同士。
ひょんな事から縁あって一つ屋根の下で一緒に暮らす内、擬似家族のような交流が育まれていく。
その交流が、各々の人生を癒し、新たな一歩を踏み出させる。
田辺にとってもその交流は、亡き妻の献身を思い出させる。
温かく、待ってくれる、帰る場所がある、かけがえのない家。
ちょっとベタ過ぎる演技の奥田瑛二だが、とあるシーンで流した涙が自然だった。
清純派のイメージ強い北乃きいが、図々しくて生意気でズケズケ物言いつつ、男前な人情を感じさせるヒロインを快演。
シングルマザー、無愛想なOL…共同生活を送る女たちも適材適所。
夫に素っ気なくされても無償の愛情を注ぐ亡き妻・市毛良枝も出番は少ないが温かい好演。
横浜探訪のような街並みも魅力。
とても印象に残った台詞が。
「死んだ後の命日より、生きてる内の記念日」
覚えとこう。
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