フォックスキャッチャーのレビュー・感想・評価
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滲み出る不穏感に惹き付けられる作品。
暗く地味な画面が淡々と。
刺激が無く退屈な時間となると思いきや。
滲み出る不穏感/狂気が徐々に色濃くなり。
惹き付けられる緊張感がありました。
話の軸となるマークとジョンの関係性。
そして兄デイヴ参入後の関係性。
各々が持つ“主/従”の傾向が不協和音を生む。
“従”であるマークを中心に“主”と“主”が対峙した際。
小さな摩擦が積み重なり保たれた均衡が大きく崩れる。
その関係性の変化、摩擦が生まれるまでの過程が丁寧に描かれており好感を持ちました。
また滲み出る不穏感を体現した役者陣も良かった。
深い闇を抱え闇を覗く者すら呑み込む怪物ジョンを。
コメディ印象の強いスティーブ・カレルが好演していました。
マーク演じるチャニング・テイタム、デイヴ演じるマーク・ラファロも良かったです。
滲み出る不穏感に惹き付けられる本作。
終盤の風呂敷の畳み方も簡潔で好印象。
決して派手な作品でないですが余韻も含めて静かに楽しめる作品だと思います。
オススメです。
マザコン
02/14公開の当該作品は、デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンが起こした
殺人事件を映画化したものです。
カンヌ国際映画祭・監督賞受賞、
ゴールデン・グローブ賞・3部門ノミネート、
アガデミー賞・5部門ノミネート
された話題作です。
そして、キャッチ・コピーは、
「なぜ大財閥の御曹司は、オリンピックの金メダリストを殺したのか?」
です。
大変期待していたのですが、まあまあの作品でした。
私も、マザコンでして、母親に褒められ認められる事が、
勉学の原動力でした。
しかしながら、主人公は、母親の最期まで、認められなかった為、
母親の死後は、どんな事をしても、National Teamの
レスリング・コーチとして、世間の人々から、尊敬され愛され
認められたかったのでは。。。
PS:
兄弟ものは、なぜ、兄はリッパで、弟はダメなのでしょうか?
4人兄弟の末っ子の私は、いつも疑問に思います。。。
Michi
思いのほか退屈でした
今年度のアカデミー賞で、主演男優賞と助演男優賞など5部門にノミネートされていますが、ただ作品としてはどうでしょう? 一言で言えば退屈な作品でしたね。
異常な結末に向かってどんどん緊張感が高まっていくわけでもなく、淡々と話が続きます。もっとジョン・デュポンの異常さを描かないと、最後の結末に説得力が出てこない。ジョン・デュポンの心の奥底にもっと入り込む必要があったと思いますね。
主演男優賞にノミネートされているスティーブ・カレルの演技なかなか抑制が効いてよかっただけに残念です。
たんたんと精神崩壊。
マザコン、ファザコン、三角関係ともう精神崩壊まっしぐら。
長い年月のあちこちで予見されたと思うけど誰も止められなかったのかしら。
音楽も極力排除してどっしり描かれてます。
チャニングがスポーツ小僧から悩める青年としっかり演じていたのが驚き。
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