劇場公開日 2015年2月14日

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「フェイム」フォックスキャッチャー ハルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0フェイム

2015年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

金と名声はあるが心は‥という題材は使い古されたものだけど、この作品は不穏かつ重い雰囲気で描かれていてBGMの無い絵作りと少ないセリフという構成なのが良かったと思う。実話に基づきながらほとんど何も語られていないので「意味がわからない」と言われたらそれまで。少し考えればテーマは見出せるとは思うけれど。
3人の演技を引き出したのも上手い。ベネット・ミラーは信用できるなと思う。
"FAME"を使ったのは『プリティウーマン』との関連性を匂わせていたのだろう。つまりはそういうこと。こっちは悲劇だけども。
チャニングは今まで注目してなかったが今後期待できるかなと思った。顔が綺麗すぎて逆に苦労するパターンかもだけどこれを演れるんだから。スティーブは以前から知っていたしこれくらいはやるだろうと。ヘリの中でコカインやりながらスピーチの練習をするところとか祝勝会での悪ふざけとかは彼らしいなと。元より彼の笑いは怖さをたたえている。一番の驚きはマークで、体づくりや髪を抜くこだわりで別人になっていた。技巧派のレスリング選手という設定を納得させる佇まいだった。
しかし男一人で観ると勘違いされそうな作品ではある。かといってカップルで観るのも違うよな。

ハル