劇場公開日 2015年2月14日

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「異常なのだが滑稽さも感じる」フォックスキャッチャー 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5異常なのだが滑稽さも感じる

2022年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

レンタル 貯めたポイントでロハ
気になっていたが何となく敬遠していた一作

デュポンといえば超大企業
創業者一族がこんな一大事を…知らなかった
日本でも製紙メーカーの何代目かが
カジノで何億だか何十億だかをすった事件もあったな

スティーブ・カレルがイカれたマザコン大富豪の
狂気を静かにリアルに演じている
上向き加減の喋り方とか超不気味
自分主催の大会で試合に出て忖度されて勝って喜んだり
メダリストのコーチ面したり 異常なのだが滑稽さも感じる
悲劇と喜劇は紙一重だ
三島由紀夫が晩年に身体を鍛えていた姿と重なった

マーク・ラファロとチャニンング・テイタムは
できた兄と不器用な弟をそれぞれ巧みに演じていて
感情移入できた
スティーブ・カレルはオラが最近観る映画によく出ている
マネーショートとかバイスのチェイニーとか
この作品がターニングポイントとなったのだな

未公開シーンも含めていろんな場面の意味が
想像できる好きなタイプの映画だった
やっぱり実話モノはいい
事実は小説より奇なり…頑張れ小説

北枕寝二