劇場公開日 2015年2月14日

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「デビッド・ボウイの「Fame」そのまんまの雰囲気」フォックスキャッチャー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0デビッド・ボウイの「Fame」そのまんまの雰囲気

2021年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 緑の怪物も○○には勝てなかったか。それにしてもマーク・ラファロの入れ込み方は凄いと感じる。チャニング・テイタムもラストでは坊主刈りにしてたけど、ラファロは頭頂部剃り込み!ブリッジするとき頭を擦るんだよなぁ・・・

 コメディアンを封印したスティーブ・カレルは怪演そのもの。何を考えてるのかわからないし、マザコン風でもあったため、結局は名声欲しさだけのスポーツ振興だったわけね。兵器産業で儲けたご先祖さま。写真や肖像画のイメージからすると、南北戦争辺りからか。銃に対するこだわりも彼を変貌させてしまったのかも・・・鳥類学者のままで良かったのに。

 そして兄弟の確執。自分がチームのトップになりたかったがために、兄デイブの勧誘をおざなりにしてしまった弟マーク・シュルツ。業を煮やして自ら勧誘に赴いたジョン・デュポンは、そこまでは精神に異常をきたしてない。人物像をみると、ずいぶん前から統合失調症を患っていたようですが、母親の死が最も彼を偏屈させたのだろう。それでもデイブに対しては厚いもてなしだったように見えるが・・・

 全体的には冗長気味に思えるし、この展開だと誰が誰を殺すんだ?と、どこに転んでもおかしくない雰囲気。本人が同性愛的な要素を否定しているし、普通の兄弟愛、ブラコンなのだろう。そして、異常なまでのジョン・デュポンの名誉欲と支配欲。殺害の動機そのものはわからないが、恵まれすぎていても精神異常になることがわかった。終始暗いイメージで進む映画なので、そんなに好きにはなれないなぁ。演技力とFameだけが良かった。

kossy