劇場公開日 2014年6月27日

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「「クソが!!」うん、うるせぇよ」渇き。 アメリカナイズさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0「クソが!!」うん、うるせぇよ

2014年8月12日
iPhoneアプリから投稿

笑える

評判の悪さは聞いていたが、豪華キャストのノワールという所への期待を捨てきれず楽日ギリギリに鑑賞。

この映画、結論から言うと全体的にうるせぇ。なぜうるさいと感じるのか。別に映画内で怒号を発するなとかオーバーな演技をするなとか派手な音楽を鳴らすなとかそんな事は言わないが、この映画に関してはほぼ全編がバイオレンス&バイオレンスで構成されている所が問題だ。役所広司の「くそが!!」が序盤、中盤、終盤隙がないと思うよ。メリハリがないと。つまり平板すぎる≒しつこい≒テンションが高い分だけ煩わしく感じてしまう。

このどうしようもない平板さがストーリーへの求心力をも一切削いでいる。だって犯罪映画なのに、一応サスペンスなのに、展開に驚かされる事が一度もなかった。誰が死のうと、どういう行動にでようと全てに意外性がなかった。というか、これは多くの方が言っていることだが、行動原理が意味不明だし、それを理解させる気すらないように感じた。この説得力のなさは何だろう。ふーんそうですか、狂ってるんですもんねー、ぐらいにしか感想を持てない。登場人物を考察する意欲すらわいてこない。意味わかんない人間の意味わかんない行動が最初から最後までとりとめもなく続いて、あー考えても無駄なんだね、と諦めの境地に達する事が出来た。

あと気になったのが時折入る空想シーン。キャバ嬢みたいのが殺されるとことか。あれ何の意味があんの、そもそも誰視点なの、誰か教えて下さい。

良かった点は箇条書きで。
・でんぱ組が流れるパーティのシーン
・ファミレスでガキと戯れるシーン
・バイオレンス描写は頑張ってるとこがある
・小松菜奈が可愛い(笑い声がしつこくてうるさいが)
・役者の演技は全体としていい(中島哲也の功績ではない)
・絵面がきれいなんじゃない(適当)

といった感じかな。しかしもっとクソみたいな映画はたくさんあるし、評価できる点もあるので最後にあの台詞を言うのはやめとこうかな。

アメリカナイズ