劇場公開日 2013年12月21日

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キューティー&ボクサーのレビュー・感想・評価

全13件を表示

3.5篠原有司男氏のNYの夫婦生活

2022年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1989年に開館した広島市現代美術館。25周年を迎える。
開館当時衝撃的だった作品が、篠原有司男氏のオートバイだった。ニューヨークのゴミで製作された大きな力強い作品で大都会の混沌さを表していた。絵画もあった。
その篠原氏と奥さんの二人の最近の映像を描いたドキュメンタリー。二人の出合いは41歳と19歳の時というから22歳の歳の差があり、篠原氏は80歳の誕生日を迎えるというから、約40年一緒に生活を共にしていることになる。
この手のドキュメンタリーは、普通の夫婦のありのままの日常を描き、飾らないといえばそれでいいが、夫のだらしなさを奥さんが叱咤しているという、よくある夫婦の姿である。あの衝撃的な芸術はどのようにしてできたのかなど、真面目なものは描かれてない。
この映画は、アル中で芸術家でニューヨークに長年住む夫婦で子どももおり、ケンカしながらも好きなことをやりながら、それでも愛している夫婦を描いた作品である。
篠原氏の奥さんによる夫婦の歴史を描いた絵画と、篠原氏の力強い作品の個展がニューヨークで開催される場面はとても刺激的だった。観客の声をもっと聞きたかった。それと二人の交友関係もいろいろとあるだろうに、そのあたりも欲しかった。どのようにしてあの作品は出来上がってきたのか。

20140208@サロンシネマ

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M.Joe

4.0好きな事で生きていくとは

2020年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

'Art is a demon. ' そんなアートに取り憑かれた日本人の男女がニューヨークで出会い、結婚し、子をもうけ、毎日を生きて、今日に至るまでを綴ったドキュメンタリー映画。
 家賃、電気代や水道代、食費。まずは生活しなければならない。そして、Cutieこと妻ののりこさんは、自分の作品制作と友人との飲み会以外は何もしない夫の分まで家事、育児をこなしつつ、夫のアシスタントもしながら(!)、彼女自身の作品も制作してきた。
 そのことに関する文句は相当胸の内にたまっていて、2人で殴り合いをする場面を設けた監督にはグッジョブ!と思った。「アートっていうのはメソメソなんかしない、雄叫びをあげる(roar)ことなんだよ」と主張する妻に、驚き怯えるような視線を向けるご主人、牛ちゃんの顔といったら!そして、のりこさんに殴られるばかりで一発も殴り返さない様子に、私達は牛ちゃんも憎めない人だと知る。
 最後に、そうした、生きるために闘うような生活が自分のアートを作った、というのりこさん。だから「最初から同じ事をやれって言われたらやるわ」と。
 天晴れ、大和撫子ここにあり。
 彼女から、人生の全てを肯定するパワーを分けてもらえる映画だと思った。

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SpicaM

3.0日本で初めてモヒカン刈りにした男

2020年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2019年6月21日 キューティーアンドボクサー 鑑賞
現代美術家の篠原有司男と篠原乃り子夫妻のニューヨークでの活動をリアルに描いたドキュメンタリー映画。アートに造詣が深くない僕は、高齢日本人夫婦がお金のことを気にしながら異国で暮らすことについて考えさせられた。
#篠原有司男

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とし

3.5エネルギー

2019年5月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

ぎゅうちゃんの生きるエネルギーが強すぎて、全く80歳を過ぎたようには見えません。芸術家本人が持つ恐ろしいまでのエネルギーが作品に乗り移っているからこそ、芸術に触れる側の感性をゆさゆさと揺さぶれるのだと思いました。個人的には彼らの息子が描いた自画像が好きだなあ。ぶっ飛んだライフスタイルだったけど、芸術なんて非常識で当たり前。常識しかなかったら、名作映画なんてのも生まれなかったのだろうし。そしたら私多分映画好きにはなってなかったかもしれないです。

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ミカ

2.5観点頼りの映画です

2014年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

好きなことをやり続ける…

良くも悪くもですが、それが「若さ」の秘訣なんですね。
それが良く分かった作品でした。

…しか言えない。
正直期待していたから。

いろんな意味で、芸術家(自称含む)のエゴってスゲェなぁ…
と思えたのは勉強になりました。

鑑賞するなら、苔の一念でかじりつく人間にフォーカスを…

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ

4.0生き方

2014年2月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

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shuntaro_san

4.0純粋に生きる

2014年1月22日
iPhoneアプリから投稿

笑える

悲しい

楽しい

純粋であることは何よりも強い。
カネがなくても子どもほったらかしでも。
愛とか希望とかじゃなくて、表現したいから生きている、っていう形。

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ベンジャミンさん

3.0鑑賞の際のご注意

2014年1月17日
iPhoneアプリから投稿

笑える

このドキュメンタリーはこの老夫婦のスピリットを観る映画であり、彼らのアートを観るものではありません。
この溢れんばかりのアートに対する情熱は稀有であり、一流と思いますが、彼らのアートを鑑賞しようとか、いいところを探そうとか観るところを間違えると私のように怒りが押さえられなくなります。(私見です)

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miuman

4.0オスカーノミネートおめでとう!ポスターやタイトルからは信じられないような見事な作品だ!

2014年1月17日
PCから投稿

笑える

楽しい

興奮

アカデミー賞の候補作が発表になり、本作がドキュメンタリー長編部門で候補作品としてエントリーしたと知り、本当に嬉しい!
候補作に選定される前に本作を観て気に入った自分には、この作品がノミネートされた事は自分の事の様に嬉しいニュースであった。

昨年のお正月はキアヌ・リーブスが製作&ナビゲートする「サイドバイサイド」と言う面白くて映画フリークには興味深くてたまらない作品で、幸先の良い年明けを迎えた。

今年は「キューティー&ボクサー」と言うメチャパワフルな人物を描き出した作品を観て元気に年が明けられた事が物凄く嬉しかった!

この映画は、NY在住40年に及ぶ、篠原有司男と言う現代アート作家とその妻、乃り子に密着して、激動の40年間の作家活動の足跡を焙り出していく。
しかし、そうは言っても本作は40年間彼らの生活を密着取材をしていた訳ではないけれども、そこは、映画のマジックで、巧く彼らの過去の生活ぶりを、アーティストならではの楽しい展開で描き出してくれる点も魅力的だった。

更に、このウシオと言う類い稀なるアーティストの魅力を余す処なく見事に映し出していると言う点は言うまでもない事だが、被写体のキャラクターそのものを一つのアート作品として表現出来た事は、ドキュメンタリー作品として見事な素晴らしい作品だと思う。

ファーストシーンはウシオの80歳の誕生日からスタートするのだが、このウシオが半端じゃなくパワフルで、岡本太郎を10人纏めて一人にしたような、情熱の塊、芸術は爆発だ!と言う表現こそしていないが、彼の生き様こそが、完全に爆発、水爆のようなパワーで観客の心に豪快なパンチを浴びせて来るのだ。

今迄、日本で観る機会の多いドキュメンタリー作品と言えば、社会の問題点を焙り出し、社会の矛盾に抗議する様な、社会的なメーッセージ性を帯びた作品ばかりが目立っていたが、本作のように、純粋に、アーティストと言う個人の生活を魅力的に描き出しているのは観ていて非常に気持ちが晴れやかになる。

それはまるで、その昔、TV東京で、「人に歴史あり」と言う素晴らしいドキュメンタリー番組を放映していたが、それ以来ドキュメンタリー作品で、楽しい作品とか、嬉しい魅力に溢れている作品に出会う事は殆んど無かった。
本作の様に観る者を幸せにし、勇気と希望を持って、自己の人生を生きる事、じぶんの未来を信じて生きる事の素晴らしさをこの夫妻の生き様を通して見事に描き出してくれた本作は、実にチャーミングな作品だった。

しかし、何だかこのタイトルでは、ピンと来なかったので、損をしている気がしなくもない。
昨年は「シュガーマン」「ビル・カニンガム&NY」と言う作品にも出会う事が出来た。

事実は小説より奇なりと言うように、人間の生き様、人生模様には、他人に希望や、勇気そして、何よりも、生きる事の素晴らしさを伝える素晴らしいパワーがある。

ドラマも良いけれども、他人の人生を垣間見る事で、人として学び成長するエネルギーを充電出来る、ドキュメンタリーを観る機会が増えたなら、人生もっともっと、2倍も3倍も楽しくなる事だろう!

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ryuu topiann

4.0キュートで笑いがこみ上げて来る♡

2014年1月14日
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笑える

楽しい

幸せ

NY在住の日本人前衛芸術家夫婦、篠原有司男・乃り子夫妻のドキュメント。
アートはその人自身であるという事を感じさせてくれる、キュートで愛に溢れ笑いが終始こみ上げてくる作品でした。

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HIROKICHI

3.5TOKYO映画 1/100

2014年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

懐かしいNY発のドキュメンタリー
彼との暮らしは大変だったが、それがなければ今日の自分はなかったといえるキューティがいいね
そういう人生っていいよなと自分の生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれる

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THE THIRD EYE

4.0アートへの冷めない情熱と戦い、刺激、老い、夫婦の愛

2014年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

80歳を過ぎてもアートに対する情熱、貧しくとも前向きさ、ユーモアを持つぎゅうちゃん。愚痴を言いながらも自らの作品作りは後回しにして、彼をサポート・アシスタントもし、ギリギリの生活でもやりくりし、夫婦生活を描くのんちゃん二人の生活。

白髪におさげでボーダーTシャツを着れるのんちゃん、80の老いた身体でボクシンググローブに絵の具を漬けてカンバスに殴りつけるぎゅうちゃんがとてもカッコ良い人生に見えた。

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mayu

4.0情熱は素晴らしい!!

2013年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

81歳といえば 現役引退 のんびり老後なんて
考えている そこのあなた!とんでもないです。(笑)

ここに出てくる男性は81歳現役のアーティスト!!
彼女は彼の妻で60歳 同じくアーティスト
三つ編みのおさげ髪が かわいいこと♪

この映画を観ていたら 北野武監督の「アキレスと亀」を
思い出した(確かタイトルはこうだったと・・・間違えていたら
すみません・・・)
芸術家の夫と彼につくす 妻
途中彼女は彼の芸術について いけず 家を出る
しかし 彼女は出ていかない・・・
きっと 彼女も芸術家だったからかもしれない
彼との生活は けして楽しいことばかりではなかったが
今までの暮らしがあったから 今の私があるという

彼は自分自身を作品として 世に出し
彼女は彼や自分の子どもとの生活を 作品として
世に出す

そこが 女と男の違いかもしれない

私は芸術家ではないが 同じ女性として 子育てをするものとして
彼女の生き方に共感した
自らの生活を 芸術にする 凄いことだ!!
私も 自分の思いを絵にしてみたくなった

何かに情熱を傾ける人は年齢に関係なく イキイキとして
とても 素晴らしい

2人のアーティストに元気をもらった

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ともちん