「実話ベースのストーリーの巧みさが光る」アメリカン・ハッスル もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
実話ベースのストーリーの巧みさが光る
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事実って、やはり小説よりも奇ですね。
ストーリーの骨の太さに俳優の演技がプラスされて魅力的な映画になる好例でした。
アメリカで実際に起きたアブスキャム事件をベースにFBIに囮捜査を依頼協力された天才詐欺師が大物政治家達を向こうに廻して…という触れ込みですが、この映画、どちらかというとFBIに対して悪意があるのが、アブスキャム事件の真相なのかと感じさせます。
天才詐欺師は本当に天才なのでしょう。小銭稼ぎの詐欺をパートにーのシドニーと共に繰り返しつつ、決して大事にならない手際の良さで繰り返してきたところに、色男のリッチーが登場。もう、クリスチャン•ベールとブラッドリー•クーパーなだけで胡散臭さ満載笑
リッチーは巧みに彼らの不手際を呼び起こし、まんまと囮捜査の協力を取り付ける。最初は仲間の詐欺を芋づる式に…から始まった捜査は、市議会議員、国会議員までに相手が膨れ上がり、その度にリッチーが功名心欲しさに話をおおきくおおきくしていく。
そこに、アーヴィンの頭のおかしい嫁が絡んで、最後はアメリカ伝説のマフィアまで話が膨れ上がり、絶対絶命。
アーヴィンの起死回生の機敏で難を逃れながらも…。
お話的には、アーヴィンの天才的かつ慎重な詐欺の才能に、それに信じいったカーマインとの友情の破綻で詐欺しながらも人間的な心情をうつしだしたり、シドニーとの愛や、リッチーとの駆け引き等盛りだくさんな人間模様を巧みに映し出してはいるものの、そんなことより、とにかく、この囮捜査のダイナイックと、アーヴィンの終始に渡る胡散臭さ、リッチーの若造さ加減に話が膨れ上がって行く様がわかりやすくて面白かったです。」
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