「よかった」アメリカン・ハッスル 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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『世界にひとつのプレイブック』のすごくリアルで絶妙な目標設定が、この作品でも同じように最低限の成功を狙うといういい感じの作戦の立案がリアルでよかった。それでこぼれて失うものを覚悟している男気のようなものが感じられた。
主人公は、奥さんの連れ子を愛人と同様かそれ以上に愛していて、市長も黒人を養子にしていたりと、それだけで他に何が悪くても充分以上に支持できる。それに対して、ブラッドリー・クーパーやエイミー・アダムスは、自分の幸福を追求しているだけで人間の幅が小さい感じがした。でもだから悪いとかではなく、そんな足りない部分のある人間が懸命に生きている様子をたっぷり描いている素晴らしい映画だった。
FBIに対して「逮捕しやすい人間だけを狙っていて巨悪を逃している」と批判しているところがよかった。日本の特捜検事にも言ってもらいたい。
音楽もすごく良かった。サントラ欲しい。
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