ブルージャスミンのレビュー・感想・評価
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本当に嫌な奴だから撮れるのかな
プライドと虚栄、侮蔑と嘘。人の心の裏側の微妙にザラつく手触りを、銃やライフルで撃つのではなく、小さな針でチクチク嫌味に突かせたらウディ・アレンはやはり一流だな。こんな嫌味な奴と決して友達になろうとは思いませんが、映画として観るとニヤニヤが止まりません。その嫌味さをキッチリ演じ続けるケイト・ブランシェットも「本当は嫌なやつなのでは」と思えて来たぞ。
初めて悲しくなった
ウディ・アレンの映画を観て初めて悲しくなった。
彼お決まりのいつもと同じ構図だったと思うのだけど。
何でだろう。
主人公のプライドの高さからくる虚言も、なんかもう心の病気にしか見えなかった。
もちろんクスッと笑える所も沢山あったのだけど。
いつも彼の映画は同じ終わり方で、あーあ今回もダメだったか笑、また次回も頑張れ!と思って終わるのだけど、ラストシーンがなんかものすごく悲しかったのはなんでだろう。
がしかし、さすがのケイト様。
ハイブランドが馴染みすぎて、彼女自身の内側からの輝きもあってとんでもないゴージャスさ。何着ても負けないのすごいね。
妹の庶民のアパートメントに明らかに異質で一点だけ豪華すぎる美しさが、姉とは対照的に親しみやすい可愛さでモテモテな妹との対比で面白かった。
そしていつもながら背景が眼福だったわ。
おさらいをしよう。
ジャズ、美女、美しい街並みと豪邸、セレブのパーティ、シニカルな会話、うんうん、ウディ・アレンだぞ。
セラピストもいつものことだよな。
何でだろう。
美女が病んでたからか??
いや、いつも病んでる美女ばっか出てくるやん。
。。
もう一回観るか。笑
全面的にウディアレンらしさ
主人公ジャスミンが富豪の夫に裏切られ、仕返しで夫をFBIに売って生活が破綻したため、文無しで妹の元に身を寄せ、わらにもすがる思いで自分の生き延びる道を探そうとするお話…富豪に限る()
しかしジャスミンは精神が不安定…
相変わらずウディアレンはハチャメチャです…
ケイト様はこれでアカデミーはじめとした主演女優賞多数受賞なんですね
ケイト様、コワイ…
それはそうとウディアレン作品は雰囲気と音楽が好きで、この映画でも曲が心地良く差し込まれていて良かったです
レイニーデイインニューヨーク、ミッドナイトインパリなども同じく
個人的にウディアレン作はお酒を飲みながらぼんやり見るのがいいかなと思いました
ケイト・ブランシェットの演技に圧倒!
ウディ・アレン監督×ケイト・ブランシェット主演の
痛々しくも滑稽でもあるジャスミンの生き様を描いた作品です。
ケイト・ブランシェット演じるジャスミンの生き様には戦慄を覚えました。
虚栄心とか自己顕示欲の溢れ方がハンパじゃないんですよね。
冒頭の飛行機から降り立つシーンからもはやその示唆には富んでおり、
一貫してジャスミンの生き方は変わらないんです。
そのジャスミンを演じているケイト・ブランシェットの
場面場面での表情(特に目👀)やセリフまわしの変幻自在な感じには
圧倒されましたし、アカデミー賞主演女優賞も納得です。
特にサリー・ホーキンス演じるジンジャー(ジャスミンの妹)の子ども二人👬との
レストランでの夕食シーンは圧巻です。ジャスミンが怖すぎて子どもたちが固まっている
シュールさというか、ここまでくると滑稽にも映るんですよね。
痛々しいを通して滑稽さも滲み出ているんです。
後半になるほどジャスミンの暴走は静止がきかなく怒涛の転がり方をするのですが、
セレブ時代と現在との対比の落差を演じるケイト・ブランシェットがすごすぎて
ますますファンになりました。
私の映画鑑賞史上No.1は今なお『TAR / ター』ですが、
本作を観ずに『TAR / ター』を観てケイト・ブランシェットに圧倒されたので
もしこの作品を先に観ていたなら『TAR / ター』での演技は実に納得感のあるものだと感じていたであろうし
さすがケイト・ブランシェットだなという感想に変化していたものと思います。
ただ、ジャスミンとターのキャラクターには共通項もあるなぁと思いましたね。
本作のジャスミンには共感はできないものの、こういう人はきっといると思いますし、
そのリアリティを感じる作品でした。
欲望という名の電車
2023年8月17日
映画 #ブルージャスミン (2013年)鑑賞
#ウディ・アレン 監督のシニカル・ドラマ
富豪との結婚生活が破綻し、安アパート生活からの再出発を熱望する中年女性が、セレブ生活が忘れられず惨めな悪あがきを重ねては身も心もすり減らせる
#ケイト・ブランシェット はさすがの演技力だね
セレブに求められる忍耐
壊れてるなー、このヒロイン。そして、意地悪だなー、監督。こういう、リッチな男にくっついてラクしよう、という女をたくさん見たのかな、ウッディ・アレン。セレブでいたいなら、努力も忍耐も必要だろうと、一般人だって想像できるけど、まさか自ら壊して、別人でやり直そうとするとは。あまりにも短絡的。ケイト・ブランシェットの演技はさすが。アカデミー主演女優賞ゲットも納得。「ター」も期待できそう。
フジテレビの放送を録画視聴。
セレブからどん底に落ちてもなお、プライドが貧乏を許さない。 這い上...
セレブからどん底に落ちてもなお、プライドが貧乏を許さない。
這い上がることを知らず男に頼る姿は哀れで痛い。
ラスト、すっぴんで演じるケイト・ブランシェットが凄すぎる。
鑑賞日:2017.1.3
ケイト・ブランシェットの演技が光ります。 転落した元セレブ妻の様を...
ケイト・ブランシェットの演技が光ります。
転落した元セレブ妻の様を見事に演じている。
元夫に、裕福な生活に固執し、なかなか庶民の一般的な生活に馴染めず、ようやく掴みかけた結婚も自分の嘘で破綻していくという、さらに転落していく女性。
素直になれていれば結果は違ったんだろうけど、年齢を重ねると固執したりなかなか自分の考えを変えられない。大事な部分ではきちんと判断できるようにしときたいなと再認識させられる映画でもありました。
進撃のジャスミン
ジャスミンが特に欲深いかっていうと、そうでもないと思うんです。
確かに思慮が浅いし見栄っ張りだけど、
それって誰にでも多少はあることなんじゃないの、と。
それよりも”かつての自分”にこだわるプライドっていうのかな。
そういう、自分はこうでなきゃいけない、みたいなものに取りつかれて
転落していく女性を描いた作品なのかなと思う。
なんだろう、面白かったんだけどなんかモヤモヤするような。
考えさせられるっていうのとはちょっと違うモヤモヤが残った。
音楽がいい。
癖が強くて香りもキツい。
パッケージは綺麗で高級そうで、成分にジャスミンと書かれてるのにエキスは入っていない。なのに、うっかり手にしてしまう。
後味が悪いのに、美味しい濃厚なチョコレートを食べた気になる映画。
この監督は女性への皮肉が相変わらずキツい。後味は悪いけど、ラストを見るために耐える作品。まぁまぁお勧め。
登場人物誰にも感情移入はできないけど
悲しいなぁ。現実で身近にこんな女性がいたら多分そっと距離を取るくらい惨めで馬鹿で不運な主人公だけど、軽快なコメディで描かれているので何故だか応援してしまうし幸せを願っちゃう。ケイト・ブランシェットの目やばすぎ。ラストのすっぴん顔も戦慄した。
すごろくの人生模様
屈折した現代ならではのブラックコメディですね、
人生ゲームのすごろく盤を見ているようです。
❰富豪と結婚、2つ進む❱
❰歯科医の受付へ転落、1つ戻る❱
❰安定剤を飲む、1回休みね❱(これが多い)
そして
❰オーギーに出くわして振り出しに戻る❱
Cate Blanchettのプロ根性と、なりきり演技の凄味には、あれは目を奪われましたねぇ。
ビョーキですよ。とにかく可笑しくてたまらん。
ウッディアレンは、きっと思っているのでしょう
・人間にはほどほどの不幸が似合う。
・あんまり幸せでないことが我々のノーマルなのだよ、と。
ジャスミンも、妹のジンジャーもツキが向いてきて成り上がりかけると・・ちゃんと突き落とされる。
浮かんでは沈み、もう一度浮かんではまた沈む。そして落ち着く先は沈んだままでTHE ENDの“どつぼ”というわけだ(笑)
決して現実離れしたハッピーエンドなんかで終わらせない=人生に余計な期待や夢を抱かせない
・・そんなウッディアレンの映画は、笑いと優しさと毒のバランスが◎で、好きだ。
でも思うけど、いつもながら女だけを墜落(お)とすプロットは、監督自身に何か問題があったのかもなぁ
映画界の女優たちから猛烈な反撃を受けている今日この頃ですが。
タイトルなし
裕福なマンハッタンのソーシャライトが
貧しい生活へと落ちていくお話
.
夫に依存することで自分を守ってきた
再起を目指すも
自分にも人にも嘘をつくことでしか
自分を守れない
何もない自分
何か出来る…は妄想でしかない
.
HERMES・CHANEL・FENDI・VUITTON…
豪華なハイブランドが協力
ケイトブランシェット凄い✨
演じる狂気
美しい姿を観るのは幸せ✨
アカデミー賞主演女優賞獲得した作品
さすがのアカデミー主演女優賞
作品によって別人になるケイト·ブランシェットは大好きな女優さんの1人です
今作のケイトの精神的に壊れゆく女の様は相変わらずよ見事な演技で圧倒されました
旦那のお金で優雅に暮らす生活に慣れきってしまったとは言え、今後の稼ぎもないのにファーストクラスに乗るあたりから、何一つ今後の現実を理解しようとしていないジャスミン
当然成り立たない現実とセレブな過去にしがみつく生活に少しずつ精神が壊れて行く様は圧巻です
さすがのケイトブランシェット
また好きになりました
2021自宅鑑賞7
金持ちのメンタルを知る!!
ほぼ主人公が喋っているだけの映画であまり共感はできませんが、女性の虚栄心を良く表していて、また逆境にあるのでしょうが決してネガティブにならない所は印象的でした。面倒臭くてあまり魅力的には見えませんが、よく男性に口説かれているので、私たちは日常で女性の内面等何も分かっていないのを表していたと思います。まあお互い様なのでしょうが、男と女なんだからこれで成り立っているという、ウディ・アレンらしい映画だと思います。
ジャスミンとジンジャー
セレブから転げ落ちた人がどういう価値観で這い上がろうとするのか、いろいろ興味深かった。
結局生まれついてのセレブではなさそうなジャスミンだが、一度上り詰めるとなかなかハードルを下げられないのだろうな、と。
お酒と薬を飲むシーンが多くて心配になった。
鬼気迫る表情で子供相手に話すシーンは笑ってしまったが、子供の方がよほど冷静である。
嫌な元セレブだが、なぜか憎めない。文句を言いながらも受付の仕事を頑張るジンジャー。そっと応援してしまう。
そして、ジンジャー役のサリーはいろんな役を演じられる人だが、今回も適役だったかと。
主役は与えられたシナリオを懸命に演じているものの……
まったく良心の咎めもなく嘘をつきまくる主人公のお話です。
妹の全財産を巻き上げながら、罪の意識すら感じない主人公。
自分のダンナを自らの手によって死に追いやったのに、やはり自分は被害者だと思い込んでいる主人公。
これは何かの病気なんですかね?
もしもそうであるなら、心理学か精神医学か何かのテキストとして良くできた映画だと思いました。
K・ブランシェットは、与えられたシナリオを懸命に演じています。
とはいえ、こんな人もたまにいるよね……という感想以上の何かが何もない映画なので、オマケで星みっつにしておきます。
もしかしたらミステリー仕立てのつもりで監督は映画を撮ったのかも知れません。つまりダンナの死を含め、すべてが自分の責任だったにもかかわらず、いっさい責任を感じない、他人ばかりを責める人間の破綻劇なのかも。だとしても感動はしませんけど。
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