ブルージャスミンのレビュー・感想・評価
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これもウディ・アレン
前日に「ミッドナイト・イン・パリ」を観て、「ずいぶん前に録画して観てない「ブルージャスミン」、あれもウディ・アレンだったのか。観てみようかな」と思い立った。ずいぶんテイストが違うと感じたし、「ミッドナイト〜」とようなものの方が楽しくて好きだけれど、これはこれで。もう少しウディ・アレンをいろいろ観てみたいと思った。
ジャスミンとアレン監督の行方…
日本の金持ちはたかが知れてるが 欧米にはこういうタイプのセレブが沢山いそう
支配階級層というのは ある意味 何で金を
稼いでいるかわからない連中である
彼らの欲望に 世間も世界も 引っ掻きまわされて…
ジャスミンは転落者なのだ
引っ掻き回される方への
もともと 浅はかだから頭も更に混乱する
現代版「欲望という名の電車」とも言われるが ブランチの悲惨さはない
女が自らの美しさや上品さ(ホント?)を愛することは
否定はしないが コレは人によってはオーバーヒートしやすい
そして虚栄心に繋がっていく
今 監督のアレンはセクハラ告発されていて
やっぱり… というのと、残念、というのが半々
彼も転落者の一人となったのかも…
しあわせってなんだろう
没落した生活とセレブの生活が交互に描かれるので痛々しさが増大。ケイト・ブランシェットの精神不安定演技がとにかくスゴイ。人ってあんま変わんないんだな。
玉の輿の転落
大学を中退してスタートさせた富豪Halとの結婚生活は、孤児で里親に育てられたJasmineにとって、正に夢見た通りの日々だったのでしょう。見たいものだけ見て生きて来た彼女。夫の本気の不倫を知って、現実が理想像と大きくかけ離れてしまった。どうひっくり返っても、どう蓋をしても、見たい現実が見れない。少し冷静になれば、離婚の原因は夫の浮気なのだから、高い慰謝料を請求してセレブ生活を続けられたものを…。
贅沢な過去から抜け出せず、それを根本から壊した張本人である事実も受け入れられない哀れなJasmine。器量良しで里親に贔屓にされ、金持ちに見初められ、何となくやってこれてしまった彼女は、一人で生きようにも、術がない。知識もない。高すぎるプライドと金銭感覚が更に邪魔をする。
でもあの上品な身のこなしは長年のセレブ生活でしか身に付けられなさそう。社交界で必須のマナー教室でも開いたら?と思いました…。
同じ里親に育てられた妹Gingerの家庭は、愛はあるけど金はないという真逆のタイプ。姉の真似して男を職業で(洒落たプレゼントで?)選んでみるけど見事に失敗。その男の名前がHalに酷似のAlっていうのが上手いです。
Halは…幾つになっても女子大生が好みのおじさんなんでしょうな。
イタイながらもかろうじて気品を保つ、精神崩壊おばさんJasmineになりきったCate Blanchettが素晴らしいです。
“Is it possible without ruining any of your fun that you could lower the TV a bit?”
喧嘩を避けれる上品な頼み方(^^)。
こんな映画初めてだ!なんて破壊的なんだ! セレブな生活から転落、し...
こんな映画初めてだ!なんて破壊的なんだ!
セレブな生活から転落、しかしセレブ気分からは抜け出せない主人公。人格も破壊されています。
一般庶民からするとこれほど楽しいことはない、ざまあみろって感じかな。なのに物語が進むにつれて、なぜか彼女がどことなく憎めない存在となっていきます。なんとも不思議。
ケイト・ブランシェットの演技が見事の一言。アカデミー主演女優賞も当然です。
最後にはどんでん返し的な要素もあり、この先が知りたい、見たいと思えてきます。続編できないのかな。すごい映画です。
☆☆☆☆ 主人公の名前はジャスミン。彼女は派手で優雅なセレブ生活か...
☆☆☆☆
主人公の名前はジャスミン。彼女は派手で優雅なセレブ生活から転落したものの、根っからの見栄っ張りな性格は以前のまま。お金に事欠いているのに、飛行機にはファーストクラスで乗るし。セレブに相応しいサービスを受けたならば、それに見合うチップは惜しまない。
いつの日かまたあの華やかな生活を取り戻したい。
そんな彼女は唯一の妹を頼る。
ケイト・ブランシェット演じるジャスミンのキャラクターが凄い!
現在の生活になった事で、彼女の精神はギリギリの状態なのだが。絶えず精神安定剤を飲みながら自分を取り戻し、過去の栄光を忘れる事が出来ない。
独り言は当たり前で。妹の趣味嗜好等は全く理解出来ず、セレブ以外の人間の話す話題等は〝馬の耳に念仏〟だ!
妹役のサリー・ホーキンスとの性格の違いに加え。その周平に居る男達や、生活する為に知り合う人々との関係性等、以前の彼女ならば単なる見下す人間達だが。今はやむを得ないから付き合っているだけ。
彼女は低所得の人に対して、明らかな偏見を持っているのだけれども。確かにそれらの人達の会話等には、頭が良いと思える部分は感じられない。
だが監督ウディ・アレンは、そんな人達の心の奥底に有る純粋な一面を見せ。「人間って見た目じゃないんだよ!」…ってところを描いている様にも見える。
これまでのアレン作品には。必ずと言って良いくらいに、最後にはハッピーエンドに繋がるところが有った。
しかしこの作品は、彼女が転落し。何とか浮上するきっかけが有りながら、最後には《或る人物》からとても辛い言葉で、更に大きな打撃を浴びせられる。
それによってこれまでのアレン作品の中でも、1番と言っても良い程に残酷なラストを迎える。
…と思わせるのだが。よく見ると冒頭場面とラスト。
彼女は一見すると何も変わっていない様に見えながらも。彼女の信念には一点の曇りもない意志が見える。
「いつの日にかまた必ず…」
その一筋の光を求め。彼女はこれからも自分らしさを失わずに生きて行くのであろう…と、思わせて映画は終わる。
或る意味で言うならば、これはアレン作品の新たなるハッピーエンドなのだろうと思わせる。
BS放送を録画 初見
あはははは
バカバカしくて面白かった
さすがウディ・アレン!
ケイト・ブランシェットのイタイ演技もサイコーだったけど
サリー・ホーキンスのサイテー感満載の演技も気になった
まだ見てない「シェイプ・オブ・ウォーター」や
「しあわせの絵の具」を楽しみにしてる!
意外にもリアリティを感じるキャラ
主人公のジャスミンには、自分を始めとして、周りにいる様々な人間を投影して観る事ができた。孤児で養女として育てられ、大学生で金持ちの男に見初められ、一切働いたことがない人生を送ったのにホームレスまで転落するという、映画的なキャラクターなのにも関わらず、非常にリアリティをもって共感してしまったのは、ケイト・ブランシェットの演技力と、ウディ・アレンの人間観察力の成せる業なのでは、という感想を持った。
ブランシェットの演技を見る映画
痛々しい、メンヘラ、こうはなりたくない、何も自分で成し遂げていない女…などなど、色々な見方があると思います。でもこの映画は女優ケイト・ブランシェットの演技をひたすら堪能する映画だと私は思います。だから、何回もこの映画は見ること出来るし、見ました(肝試しではない…)!けれど、その裏に意地悪なウッディ・アレンが居るんだな~と思うと、ちょっと悔しい。
ゴージャスなブランシェットだからこそのセレブ感(ファッション、スタイル全て)も、妹の所に行ってからの浮いてる感(クスリ、酒、言動、表情全て)もドンピシャリだと思った。
あの妹、ジンジャー(サリー・ホーキンス)に、後に、「シェイプ・オブ・ウォーター」で出会うとは!全く違う!演技が上手い役者さんは本当に素晴らしいです❤️
女の生き方
この映画の見るべきポイントは女性の人生の築き方。ジャスミンがなぜ幸せになれなかったのか。それは確かに夫を見る目が無かったことなどから同情の余地はなくもないが、1番の原因はジャスミンに生きる能力が何一つ無かったことだ。
ジャスミンは自分の人生設計がまったく出来ていない。頭空っぽ状態。特に秀でた才能も無ければ、何かに没頭したことも努力したこともない。それなのにプライドだけは高くて見栄っ張り。ある程度の容姿端麗に産まれてしまったがために、若い頃はちやほやされることも多く、見た目を良くしていれば人生何とでもなると思っている。玉の輿に乗るのが夢という少女はたくさんいるだろうが、その多くは途中で気付く。自分にそれだけの能力や価値が無ければ思った通りの幸せなど得られないと。
しかしジャスミンは気付けなかったか、現実を受け止めたくなかったか、ずーっとダラダラと生きてきた。結局何を始めてみても続かない。
ジャスミンは自立できない、1人で生きていくことができない女性だった。
ジャスミンが鬱になってしまったのは、旦那のせいではなく、自分に能力がないせい。お飾りのように男にくっついて贅沢な暮らしを満喫するなんて、そう甘いことではないと改めて痛感させられる映画だった。
女性も1人で生きていけるだけの能力をつけて、仕事をして、友達を作って、たとえ困難な壁にぶつかっても乗り越えられるだけの力を付けなければならない。
女であれ
ジャスミンの痛さ。
そればかりが注目される前半部分。
ウディアレンらしい時系列構成となってます。
そこからさらに痛みが増す後半部分。でも後半からは、ジャスミンの本当に虚しい部分というのも見え始めてですね、彼女の性格を差し引けば、彼女の人生に起こったことは非常に同情すべき事なんですよね。それが分かってきてもう彼女をただのモンスターとは思えなくなってくるんです。だから最初のシーンとラストシーンとではあんなにも彼女への見る目が変わる。最後には「どうか、誰か彼女を守ってあげてください。救ってください」そう願っている自分がいる。
題名からかけ離れたストーリー
一昨年にアカデミー賞でケイト・ブランシェットが主演女優賞を受賞したので、今回鑑賞したが、なかなか楽しめた。ウディ・アレン監督の作品は独特すぎてあまり個人的には好きではなかったのですが、今回でウディ・アレンの凄さがわかりました。ストーリーはセレブからどん底へと下ってしまった女性の話で単純なのですが、時系列を交錯させるなどして、飽きさせない演出が施されている。鬱屈した主人公を演じきっていたケイト・ブランシェットも見事だし、90分の映画なので見やすい。
あの事件を思い出した
バーナードマドフの事件を思い出したのは私だけでしょうか。
彼の妻や子供は恐らく今こんなだろうなぁと思いました。
この妹さん、お姉さんを許してて、でも姉は贅沢感覚が抜けない。
そりゃ愛する人に騙されて浮気されて心が壊れてしまうのは当然だと思う。
お金持ちでも貧乏でも心の傷は同じ。
でも無いよりある方が良いお金。
支えてくれる人もいたら良いけど時には別れや喧嘩もある。
自分の足で立つことが女の人生とっても大事なのだろう。
人生って難しい。手に職って大切ですね。
ウッディアレンの曲と、この映像イメージは素晴らしい。
ただ、セリフに…
稼ぎは独占しないで恵まれない人と分かち合え
我々は幸運なだけなのだ
というシーンがあります。
自分の幸せ、周囲の幸せを祈るには賢く無いとダメなんでしょうね。
ウッディ・アレンのサウンドの趣味
映画とは関係ないですが、ウッディ・アレンのポスターやDVDのパッケージがよくない。なにかおもしろくなさ気に見えます。
ウッディ・アレンのサウンドの趣味がいつも、素晴らしい。こんな綺麗なシーンにこんな音楽を!?ときょとんとさせます。すごく、おしゃれです。空間作りがとても上手です。
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