劇場公開日 2014年5月10日

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「シビアな作品になってる。ブルーどころか、、」ブルージャスミン まゆさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シビアな作品になってる。ブルーどころか、、

2014年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

NYの超セレブで、実業家の妻の座に依存し優雅な生活をおくっていたジャスミンが、
結婚生活の破綻等により全財産、資産を失い、同じ里子の妹で、西に住む庶民・どちらかとゆうと下層民の妹のアパートメントへ居候することになる。

ハイソな価値観、過去の輝き、それで確立されたアイデンティティ、プライドを捨てられず、再びハイソな生活を望み、現在の環境と妹とは対照的にセレブだった頃の生活が織り込まれながら、物語は進行していくが、

妹の所へ来る前から、ちょっと精神的におかしいなって思ったけれど、話しが進むに連れ、更に精神崩壊していく。

ウッディ・アレンがケイト・ブランシェットに出演を依頼したのは、狙い通りだったのか。
ケイトの演技は迫真で後半は鬼気迫るぐらいで、キャストが違えば痛い女性になりそうだけれど、ケイトの美しさと品性のにじみ出方のせいか、どこかでギリギリそれが失われないので、共感と言うか憧れみたいな感情ももてて、何だか憎めない。

しかし、奥には悲壮感のようなものも感じさせる。

足元が大きく崩れると、人間は脆いなと感じさせるのと、妹は、ジャスミンがセレブだった頃冷たくあしらわれたのに、居候させてあげる優しさ、粗暴だか、心から愛してくれる婚約者がいて、そこの幸せのしゃくども対象されているのかと思った。

ブルーどころか、病んじゃってるじゃないか!とタイトルにツッコミを入れたくなってしまった。

ウッディの最近の作品の中ではとてもシビアなものになってる。
おじいちゃんやるなあ。

印象は一応悲しいにしておいたけど、痛々しいって感覚でした。

まゆさん