「不条理な世界・・・」フルートベール駅で スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
不条理な世界・・・
割と近年に起きた事件の映画化だったんですね。
もしこれが携帯の無い時代に起きた事件だったなら、全て警察の言い分のみしか報道されなかったと思うと、物凄くゾッとします。
とは言え、エンドロールの字幕を見ると、結局は・・・。
何故主人公のオスカー青年が殺されなければならなかったのか、本当に黒人だったからと言う理由しかないのが悲しいし、許せない!
もし白人だったなら、一体どうだったのか、いいとこ職質ぐらいなものなんでしょう。
この辺は日本人には分かり難い感覚ではありますが、とにかく悲しいとしか言いようがありませんね。
確かにオスカーは元犯罪者、気性も荒いし、仕事は遅刻でクビになって無職だったし、褒められた人間ではなかったけど、家族や仲間や野良犬にも優しい根はとてもいいやつでしたから、それだけにまるで虫けらのように無抵抗で警官に殺された事実が、とても悲しくて仕方がありませんでした。
お母さんや、娘さんの悲しむ姿を見ていると、心が痛い。
せめてこの事件が教訓となってくれれば良いのですが、そうもいかないのかなぁ・・・。
まあとにかく一度は見ておいて損の無い映画でしたね。
マイケル・B・ジョーダンの演技も心に残りました。
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