劇場公開日 2014年3月21日

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「2009年、一人の男の死は歴史ではない」フルートベール駅で マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.52009年、一人の男の死は歴史ではない

2020年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

チャップリンによると
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」
だそうなんだけど、
人の死は、ロングショットで見れば「歴史」でしかなくなる。
と同時に、「数字」でしかない。
でも、そこには人がいて、日常があり、暮らしがあったはず。

だから、
2009年におきた黒人の射殺事件をどの視点から切り取るのか
が、決定的に重要になる。
気付けば、家族の視点で
オスカーの死に立ち会っている自分に気づかされる。

この映画の秀逸さは、そのリアリティー。
一人の死の重さは、要約できない。

マツドン