「丁寧だが単調」青天の霹靂 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
丁寧だが単調
話はいたって単純で、主だった登場人物も少ない。
ひとりひとりのキャラは悪くないのだが、それぞれが独り歩きしてしまって、まとまりに欠ける。そのため人情モノとしては物足りない。
口が達者な大泉洋がどう見ても負け組には見えないが、それでも作品にしっかりした芯を作った存在感は大きい。風間杜夫も昭和の雰囲気がよく出ている。この二人でどうにか90分持たせた感じがする。
40年前の風情は観ていて楽しく、「同じカードは2枚存在しない」という台詞も効いている。
ただ、丁寧には作ってあるのだが、残念なことに初監督作品ということもあって人情味の出し方が単調だ。
ラストもすっきりしない。心にぐっとくるでもなく爽快でもない。
ワイドなスコープサイズにした効果も感じない。
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