劇場公開日 2014年3月1日

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「清濁の分かち方が恣意的過ぎ」愛の渦 ニックルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0清濁の分かち方が恣意的過ぎ

2020年4月13日
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笑える

新井浩文、駒木根龍介、中村映里子の3人を悪者にし過ぎてる感じで途中から急激にイヤになる。乱交クラブの運営側なんてどんなヤバい人達かわかったものではないのに、普通一般人があんな風にクレームつけられないと思う。
ア○コが臭い呼ばわりされる三津谷葉子が非常にかわいそうである。

なんでこの3人を悪者にしたか。池松壮亮と門脇麦の恋愛を相対的に美しく見せるためなのだろうけど、作り手の意図が見え過ぎてつらい。そもそも別に悪者にしなくてもこの2人の恋愛はそこそこ煌めいて見えていた。

とは言うものの、恋愛っぽくなる2人の間にそれらしい会話が交わされないのも、いくらこの2人がコミュ障キャラだとしてもどうなんだろうと思う。
結局セックスと恋愛の違いって何?というようなことがテーマになってくる話だと思うのだが、描かれていかないので間延びして感じる。
池松壮亮が別の女とセックスしてしまったという時に門脇麦は彼にどんな言葉をかけたのか?2人はどんなふうにその後再びセックスするに至ったのか?ドラマとして見たいポイントがスルーされてしまうので気持ちが盛り上がって行かない。

女にとってはあの夜は非日常、男にとっては日常。と、すれ違いでオチをつけてあるが、あまりにも普通だ。ドラマの外にそれぞれのキャラクターの日常があるという事も、そんな事描かれなくても分かってるよと思ってしまう。

ニックル