007 スペクターのレビュー・感想・評価
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ふたりのボンドガール
及第点
【あらすじ】
ボンドは、少年時代を過ごした“スカイフォール“で焼け残った写真を受け取る。
その写真に隠された謎に迫るべく、彼は単身、ローマへと向かう。
そこでボンドは、悪名高い犯罪者の未亡人ルチア・スキアラと出会い、
悪の秘密組織スペクターの存在を突き止める。
【感想】
Dクレイグ版ボンド4作のオチが『コレかい!?』と言う・・・○ち○話www
それって○ー○に対する、○ー○・○○○ーと一緒じゃん!
ボンドにとって最凶の敵組織【スペクター】。その○が実は彼だった・・・
彼は○○○と○○し、○○○を○○した後に○○を○○によって○○しようとする。
それを阻止する為に行動するボンド一行。さて、その結末は???
2時間半。取敢えず、飽きずに観れたのは拘りの映像美。
(お約束のパターン各種。そういう部分をちゃんと押えてあるのはエライ)
まぁ、アクションはトムには負けるわな(笑。007内で言えば、ロジャーの方が良い)。
クールなオサレ感はショーンには及ばない。
個人的には『スカイフォール』の方が上。
とは言え、つまらなくはない。2時間半、眠気は来なかったからwww
ダニエル流ボンドの活躍はシリーズを通して、一貫してできているので、それは良いかと。
何だろう?盛り上がる【沸点】というのが無いのかな?
【バーン!】じゃなくて、【スー↑】・・・
(【バーン!】は『M.I.』に任せれば良いか(苦笑))
M.I. → 派手
アンクル → 洒落
007 → 渋
こんな感じの3大スパイでお願いします(笑)
本作のヒットは【Q】かな? Qは観ていて飽きなかった。
さて、続編に向けてダニエルを口説いている様だけど、
あの結末だったら、有終の美をもって卒業でよくね?
自分の中ではダニエル・ボンドは本作で終わりにして良いと思う。
これ以上、彼に何を求めるかね。。。
【結論】まぁ、及第点。
本場、英では記録だが、日米では・・・現時点での興収がソレを物語ってますな。
【余談】
パンフ巻末でブルーレイ・DVD販売ページがあるけど、買いたいのが2つあった。
自分用 → ロジャー版コレクション
カミさん用 → ショーン版コレクション
競馬で一発儲けたら買おう(爆)
クレイグ・ボンド史上最高傑作ではないが、安定の面白さ
見終わった後の満足感は前作「スカイフォール」の方が上でしたが、今回はクレイグ・ボンドシリーズの集大成的な作風だったこともあって、ってまあこの先まだダニエル・クレイグが続投するのかどうかは私にはよく分かりませんが、とりあえずは一つのシリーズを見終えたような、そんな満足感は得られた作品でしたね。
過去作のオマージュたっぷりだったのも印象的、惜しむらくは私が007シリーズの大ファンって訳でもなかった為、見てない作品も多数あってオマージュに気づけていなかったシーンが多々あったのが何とも残念だったなと・・・(苦笑)
しかし相変わらずオープニングアクションからテンション上がります、そしてサム・スミスの主題歌も本当に素晴らしかった。
さすがに2時間30分の長尺でしたので中だるみはありましたが、随所に盛り込まれたド派手なアクションシーンのおかげで、飽きることなく楽しむことは出来ました。
突っ込みどころは多々ありましたが、そんなご都合主義もまた楽しかったりするのがこのシリーズのいいところ。
苦悩葛藤する人間味と、ありえない超人ぶり&強運ぶり、この辺のバランス加減がホントたまりませんでした。
今回はクレイグ・ボンドにしては珍しく特に前半ユーモアたっぷりに描かれていたのも特徴的、ブレたとも言えるしボンドらしさを取り戻したとも言えるし、そこは賛否両論でしょうが、私はコッチ路線の方が好きだなぁ。
それから今回はQの大活躍、それからマネーペニーやMやタナーも参戦した職場ぐるみのボンド軍団VSスペクターな構図も印象的でしたね。
Mはジュディ・デンチの方が味がありましたが、このメンバーで戦うシリーズをもっと見ていたいと思わせるチームワークの良さは特筆物でした。
逆にクリストフ・ヴァルツを筆頭とした悪役の方はもう一歩、これは演出の問題もあったかな・・・。
ボンドガールはモニカ・ベルッチの出番の少なさにゲンナリも、華は無いけど美しくエロい体のレア・セドゥーで十分満喫。
前作同様スケールが大きいようで小さい感じはやや微妙も、安定の面白さにまずまず満足できる内容ではありました。
流石歴史のあるシリーズ
これぞ、”007”!
ソファーにズドン!が全て
序盤でダニエル・グレイグが高い所から落ちて運よく?ソファーにズドンと座るシーンがある。
その時の居心地の悪そうな表情…
このシーンがこの映画の全てを物語っていると思う。
こんなバカバカしいシーンには、もしショーン・コネリーだったら(俺が落ちる所にあるのは当たり前!)とばかりに平然振る舞うかもしれない。ロジャー・ムーアだったらニッコリするだろう。
原点回帰でお遊びいっぱいの007なのだけど、ダニエル・グレイグの困り顔007には、今作の狙った路線に今一つ乗れないのだ。
例えば遊園地でジェットコースターに乗ったけど、ツレはジェットコースターのどこが面白いかを真剣に考えてたら?
たぶん遊園地の面白さは半減するだろう。それと似た感覚が今回の007。
ダニエル・グレイグのキャラにはシリアス路線が似合っているね。
ダニエル・ボンド危なげなし
ボンドも生きづらい世の中になったのかしらん
ダニエル・クレイグが007ジェームズ・ボンドになっての第4作目『007/スペクター』、ロードショウで鑑賞しました。
前作『007/スカイフォール』でボンドの生い立ちがストーリーの全面を占めるようになって、こりゃ、007映画も危機的情況、と思ったのですが、今回は世界的犯罪組織の宿敵スペクターがタイトルになった。
よもや、前作のようなボンド個人に係わる内容ではないだろうと高を括っていたら・・・ありゃ、今回もボンドの個人的因縁がからむハナシになってしまった。
メキシコシティの「死者の日」、ボンドは国際的な大物犯罪者を追いつめ、死に追いやった。
しかし、その活躍は派手派手で、ボンドは停職の身になってしまう。
一方、ボンドが属するMI6も組織存続の危機。
英国国家安全保障局が国際的な情報集約に乗り出そうとしており、「殺しのライセンス」を有する暴力部署は不要ではないかとの政策が打ち出されていた・・・
って、おいおい、こんなビジネスマン的な組織存続の危機って、まるっきりジェームズ・ボンドに似つかわしくない。
ボンドには、しがらみなく、度外れた野望をもつ国際犯罪組織をやっつけてほしい。
こんなことを思うのは、頭が古臭いのかしらん。
ボンドが突きとめる国際犯罪組織スペクターがやっていることは、英国国家安全保障局と裏で手を組んで情報を一手に集めて、非合法活動を行うというもの。
うーむ、実際的すぎて、ジェームズ・ボンド的世界からほど遠い。
世界中の金塊を集めて、自分たちが所有している金塊以外に放射線を当てて無価値にするとか、
大陸弾道ミサイルの発射装置を自由にするとか、
宇宙を飛び交う人工衛星を手中に収めて殺人電波を出すとか(これは別の映画だったな)、
そんな荒唐無稽な巨悪に立ち向かってほしいのだ。
これでは情報収集が巨悪みたいじゃありますまいか。
集めた情報で国際間調整をすれば、それは外交の範囲なんだから巨悪でもなかろうに。
まぁ、スペクターと手を組むのはいただけませんが。
と、こんな調子のリアル志向(嗜好)が強すぎて、ほとんど愉しめない。
愉しめるのは、「死者の日」の大群衆の上空でのヘリコプター活劇ぐらい。
これとてもヘリコプター1機が右往左往するだけなのだから、映画としての嘘のつきかたが下手すぎる。
後半のアクションシーンにいたっては、ホントウに痛そうな描写が多く、観ていられない。
特に、ボンドの脳に極細のドリルを突き刺す拷問は、こんなの子どもに観せられない。
だって、2回も脳に刺さるんだよ。
以前のボンド作品なら、刺さる前に脱出するはず。
どうしたって後遺症が残りそう。
で、いちばんの問題はスペクター。
おいおい、またまたボンドと個人的な確執があったって?
この世界観の小ささ、どうにかならんものか。
しがらみだらけでは活躍なんてできないだろうし、活躍したって結局は個人レベルに収斂してしまう。
所属する組織の存続は危機的情況、こんな情況になったのはお前のせいだ、個人でがんばれって、そりゃブラック企業じゃありますまいか。
鼻づらを引っ張りまわされての148分、飽きずには観れるが、それが故に性質が悪い。
お歳をめしましたな
眠かった
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