「糸の切れた凧と、繋がっていた蛸」007 スペクター すけあくろうさんの映画レビュー(感想・評価)
糸の切れた凧と、繋がっていた蛸
《君は嵐の中でもがく凧だ、ボンド君(You are a kite dancing in a harricane, Mr.Bond.)》
凧と蛸のダブルミーニング。
日本人にしかできない解釈だろうけど、
『ジェームズ・ボンド』と『黒幕の名前の長いおっさん』はまさに凧と蛸だった。
僕はこういう
「今までのすべての敵が」
「実はひとりの黒幕によって」
「手引きされていた」的な展開、嫌いじゃないぞ!
むしろ好きだ
まさに、『すべては繋がっていた』
節操もなく喪に服してる女性とチョメる+1
1作目から引っ張った強敵が死んだら、その娘とめっちゃチョメる。+1
と、今回もバケモンムーブで更に加点してくれたボンドさん、かっこよすぎますね!
ところでレイフ・ファインズさんマジでか。
あんたかっこよすぎるよ
ガラスの雨を食らってもなお崩れぬ
その渋さがえげつないぜ
そりゃフワフワした話ではあったけど、多分「007」ってこういうものなんだと思う。気の遠くなるほど前から続く映画だしね。
スペクターの基地が大大大爆発したのには爆笑したし、
スカイフォールでも可哀想な目にあった旧本部
(スカイフォールで爆破されたやつ)が、今回は見事に崩れ去ったのにも不謹慎ながら笑ってしまった。
でもでも、
最後の最後に、
「取り壊される」って言われてた橋の上で、
レイフ・ファインズさんが「ダブルオーセクションだ。さがりたまえ!」と、時代の流れと共に消えゆく組織の意地を見せ、
スカイフォールでは老体に限界を感じてたボンドが、
黒幕を追い詰め、完全勝利するのは、
素晴らしい展開だったと思う!
あの橋と、ダブルオーセクションと、ジェームズ・ボンドが見事に重なる、神がかった演出に、乾杯!
あとミスターホワイトに乾杯!
追記
黒幕のおっさんがカッコー!って鳴くの結構好き。
