白ゆき姫殺人事件のレビュー・感想・評価
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地味ながらも胸のすく結末。
淡々かつ都合良い進行であるものの、原作者 湊かなえお得意の下衆な人間模様は映画にも生かされていてそれなりに堪能。
地味にスカッとするラストシーン。
軽薄なTVマンを演じる綾野剛のゲスい演技がなかなか良いw 菜々緒も意外となめらかな演技。そして主人公の母親役 秋野暢子のかわらぬ美しさ!
現代人は見るべきかも
あんまり期待しないで見たのですが、思いの外良かったです…。邦画はあまり見ないのですが正直なめてました。
まずタイトルの出方で「おっ」と引き込まれました。最初の方にこういうきっかけがあると印象がグッと良くなるような気がします。最近話題の綾野剛さんも初めて映像作品で見たのですが、軽率なダメ男感がハマりすぎてて驚きました。井上真央の地味女役もちょっと不気味な感じが出てる。他の女性キャストは女性特有の嫌ーな感じをちゃんと表現出来ていて、見ていて嫌な気持ちになれました笑
どうなんですかね、Twitterの描写に関してはデフォルメされているのかいないのか一ネットユーザーの自分には判断しかねますが、でもああいう面は少なからずありますよね。無責任な発言によって事実がかき消され、当事者は傷つき、その事件はすぐに忘れ去られていく…。
テレビはネットと対立するものとして捉えられがちですが、小説と映画というフィクションの視点から、双方の社会的な影響に対しフラットに警鐘をならす本作。それら負の面を上手にミステリーの物語に落とし込んでいるところにかなり感心しました。公開からしばらく経ちましたが、内容は現代人必見レベルかも。今しかできないことをやっている。
引き込まれる!!
最初から結構引き込まれ、観ることができます。
人の記憶や、ネットの怖さ、女の人の嫉妬や恨みを痛感できました笑
ただ、私は終盤ら辺で少し長いなーとは思いました。
ミステリー的には面白かったです!!
原作に忠実
ほぼ原作に忠実で、違和感なく観れました。
また映画でしか感じられない部分もあって、原作を読まれた方でも少し別の発見があり、楽しめると思います。
女性ならではの『嫉妬』を扱うのが得意な湊かなえさん。今作もそれが如実に巧みに表現されていて、男性には知られたくない面かもしれません(笑)
怖いわぁ…
記憶って曖昧だし…
そんなつもりはなくても、相手の都合のいいように合わせちゃうっていうか………本人にそんなつもりが無いのが余計にたちが悪いよねぇ…
主人公の証言さえ怪しんじゃうよなぁ…(笑)
面白かったですっっ
映画より。。
小説 と 映画 どちらもみました!
映画を先に読んだのですが、彼氏とみてて2人して びみょーかなって感じだったのですが、 小説をそのあと買って読んでみたら すごく面白かったです(´,,•ω•,,)
湊 かなえ さんの良さを 映画でだしきれてなかったのかな?って感じです(´・ω・`)
しかし、小説と映画で少しちがうところがあって、そこのシーンが良くてお気に入りです(´,,•ω•,,)♡
なので、みて 損したって気はしませんでした(`・ω・´)
キャスティングがいい!
ストーリーは原作がいいに決まっている。それよりも映画が良かったのは配役だ。期待以上だったから凄く良かった。ただ染谷くんだけが良さがよくわからなかった。それから本では伝わらない音楽がよかった!全体的に作り込んであるのだろうがサラッとしている感触もいい。
想像以上に俗物的で悪意に満ち溢れた作品でした。
良かった。
話の構成自体は「複数の信頼できない語り手」。
赤星Dが関係者の証言を集めて、『事件』を、『城野美姫』を作り上げる。
積み重ねられた情報を基に事実を明らかにしているのか。
それとも赤星が、世間が求める結末に対して望ましい情報を集めているのか。
まず作りの丁寧さに好感を持ちました。
複数関係者の証言を登場させる中で細かな矛盾点が出てきますが結論に対する明確な答えや目配せは出さない。
そのため最後まで展開の選択肢が複数残り、終盤の種明かしが楽しめました。
また細かな矛盾や認識違いが登場人物の性格を表現している点も良かったです。
自分を良くみせようとする小さな嘘から、事実を歪曲しようとする大きな嘘まで。
その人となりが回想映像を通して見えてくる。
画面の細かい部分まで確認しようとして話にグッと惹き込まれました。
登場人物を演じる俳優陣も良かったです。
全員、何処か含みがある感じが出ており手放しで信用できる人物がいない。
話の邪魔になるような人物がいなかった点、好感が持てました。
惜しむらくはマスメディアやネットの影響が見え難かった点。
過熱報道、ネット炎上等を描く意図はあったようですが
証言者の記憶や証言内容に直接影響を与えていたようには見えませんでした。
そのためマスメディアやネットによる印象操作等の恐怖はイマイチ伝わらず。
どちらかというと好き勝手に物を言うガヤ的な存在にしか見えず。
途中で証言を一転させる人物や警察捜査に直接影響を与えているような描写があっても良かったように思います。
また染谷将太の使い方も勿体ない気がしました。
見落としただけかもしれませんがTwitterの一人として関連している…等のちょっとした裏繋がりでも見せてくれれば更に良かったのではと。
とはいえ作りの丁寧さ故に話を最後まで楽しめる本作。
蓋を開けてみると想像以上に俗物的で悪意に満ち溢れた展開。
色々な情報が入ってきてしまう前に劇場で観た方が楽しめると思います。
オススメです。
女心の複雑怪奇、本当なんてわからない
湊かなえ原作なので、女心の揺れをグズグズ描く独特の味がある。
誰の心にも潜む黒い部分が、登場人物に散りばめられている。どこかに自分を発見するのではないか。
人間の認識も、ワイドショーも、Twitterも、本当のこととはズレがあるということが改めて分かる。
井上真央が、あれ、こんな人だっけと意外な発見。
Twitterは少しやり過ぎ。これほど、文字が画面を汚す映画は見たことがない。
編集に無駄が多く、冗長な部分があって、寝られる。
現代社会を感じるような映画
白雪姫殺人事件という映画のタイトルと予告にひかれて、観ました。何だか、実際にいそうなヒロイン。地味なのに名前は派手というか、美人なんじゃないかという感じがする。OL の殺人事件で、こういう事件って、今の社会じゃありそうです。上司の前や男性社員の前と女性社員の前だと違う先輩美人女性社員。地味ながらも頑張っている先輩女性社員。比較されてしまう。それだけでも話になりそうなのに、テレビ局が関わり、Twitterが関わり話が展開する。現在社会の怖さを描写するような内容です。何だか、軽はずみな噂話がこわく感じました。嘘が本当になってしまう、周りから犯罪者にされてしまうかもしれないという恐ろしさを感じました。
最後のワンシーンが心に残った
アヒルと鴨のコインロッカーの中村監督なので期待して見たが、期待通り面白かった。ストーリー展開は速すぎず遅すぎず、2時間飽きることはなかった。
ワイドショーのシーンがあるが、映画やドラマでありがちなわざとらしさやぎこちなさ、やり過ぎ感がなくて心地よい。また、エキストラ含め演技がとても上手いと感じた。インタビューのシーンが多々あるが、こちらもわざとらしくなくよかった。
唯一違和感を感じたのがツイートからタイトルを作る演出。ツイートが不自然すぎる。
ネットの世界でありがちなことをリアルに描いているのである種エンターテイメントとして楽しめるが、個人的には最後のシーンが一番心に残った。この作品が言わんとしていることかどうかはわからないが、人は利害や楽しみ、好奇心で見えない他人の人生を狂わす。でも人はやさしい。そのやさしさに改めて触れることができたとき、行動の愚かさにはじめて気づく。
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