白ゆき姫殺人事件のレビュー・感想・評価
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白ゆき姫が殺された!犯人は、赤毛のアン…?
湊かなえの同名小説を中村義洋監督が映画化。
こりゃ思ってた以上に面白かった。
極上のミステリー!
化粧品会社勤務の美人OL・三木典子が、メッタ刺しにされ焼死体で発見。契約社員の映像ディレクター・赤星が取材を進めていく内に、同僚の地味なOL・城野美姫が容疑者として浮かび上がってきた…。
普通にサスペンス・ミステリーとしても面白い題材だが、ユニークなのは、証言やゴシップなど野次馬的に展開していく構成。
赤星の取材内容は、自身で調べ上げ掴んだ確たる証拠ではなく、信憑性を疑う証言や単なる憶測。
それが“真実”として報道され、さらに幼少時代の事件とは一切関係ない出来事をも含め、犯人に祭り上げられる。
ネット上では瞬く間に実名も公表され、誹謗中傷の嵐。
“容疑者は犯人か?”ではなく、“容疑者は犯人”と決め付けたいのだ。
便利になった情報化社会だからこそのリアルと恐ろしさ。
さながら、現代の魔女裁判。
現代社会の危うさを巧くすくい取っている。
後半は“容疑者S”城野美姫の独白。
ここで事件の真相が薄々見えてくる。
果たして犯人は彼女か? それとも…?
事件の真相は歪んだ人間感情にある。
それはネットやメディアだけでは見えてこない。
井上真央が地味なOLなのはご愛嬌だが、そこは演技力でカバー。
たまにやる気や覇気を感じられないイメージの綾野剛だからこそ(失礼!)、いい加減なディレクターが妙に似合った。(度々失礼!)
殺された三木典子は誰もが認める美人だが、性格も美人だったのか。これは菜々緒のハマり役。
その他キャストでは、貫地谷しほりが出番は少しながらインパクトを残し、TV司会者役の生瀬勝久は明らかにアノ人がモデル!(笑)
証言が食い違う「羅生門」スタイル。それぞれの証言の微妙な違いに注目。
“芹沢ブラザーズ”や“盗難事件”は事件を紐解くキー。
それらが巧く伏線として張られ、再度の鑑賞もオススメ。
ラストの“初対面”も秀逸。
噂や根拠の無い作り話が氾濫する昨今。
かく言う自分もゴシップは見るし、ネットもよく使う。ツイッターはやらないが。(単なる悪口の伝言板)
簡単に見るな、信じるな、と割り切れはしない。
言える事は一つ。
踊らされるな!
小説は未読だけど…
染谷将太好きだわ
映画自体はすごく面白かった。
ただ綾野剛扮する赤星は序盤いちいちTwitterでツイートするわけだが、心の心情をツイートで表してるというのもあるかもしれないけど、まじでどうでもいいこと呟き過ぎてて笑った。
そういった意味でもよくSNSというものを描けていたと思う。
あとは、個人的に1番怖かった
腹立つのは谷村美月扮する「親友」すね。
そんくらいっす。
あと菜々緒は嫌な女が似合う❗️
不気味なストーリーの進み方が痛快
久しぶりに、観て良かったと思えた邦画。
何かがおかしい、誰かがおかしいんだけれど、それがうまく隠されている映画だった。
また、演技派でかつ、華のある役者陣が上手くこの奇妙さを表現していたと思う。
特に、生瀬勝久さんの演技は秀逸で、ワイプ内でのリアクションに至っては、よくその役柄を研究されてるなぁと感心してしまうほどだった。
ミステリー要素に加え、SNSの使い方という、社会の問題についても疑問を投げかけている、非常に存在意義のある映画だと思う。
生活空間の中のモニターの方が……
メディアを通して雪崩をうって流される情報と意識・無意識の悪意(善意)。
大きなスクリーンよりも生活空間のモニターで観るのに相応しい作品。
日常生活の中であればもう少し背筋が寒い思いをしたかな、と。
感想(KONAMI
ネットの怖さとか、身に沁みる作品だったな。
証言による、主人公の想像が証言ごとに地味に変わってて、面白かった。
えぇー!この人が犯人?!てなったけど、あっさりと終わっちゃって……
もうちょっと、真犯人の部分があっても……ねぇ
見せ方が面白い
現代的
地味ながらも胸のすく結末。
現代人は見るべきかも
あんまり期待しないで見たのですが、思いの外良かったです…。邦画はあまり見ないのですが正直なめてました。
まずタイトルの出方で「おっ」と引き込まれました。最初の方にこういうきっかけがあると印象がグッと良くなるような気がします。最近話題の綾野剛さんも初めて映像作品で見たのですが、軽率なダメ男感がハマりすぎてて驚きました。井上真央の地味女役もちょっと不気味な感じが出てる。他の女性キャストは女性特有の嫌ーな感じをちゃんと表現出来ていて、見ていて嫌な気持ちになれました笑
どうなんですかね、Twitterの描写に関してはデフォルメされているのかいないのか一ネットユーザーの自分には判断しかねますが、でもああいう面は少なからずありますよね。無責任な発言によって事実がかき消され、当事者は傷つき、その事件はすぐに忘れ去られていく…。
テレビはネットと対立するものとして捉えられがちですが、小説と映画というフィクションの視点から、双方の社会的な影響に対しフラットに警鐘をならす本作。それら負の面を上手にミステリーの物語に落とし込んでいるところにかなり感心しました。公開からしばらく経ちましたが、内容は現代人必見レベルかも。今しかできないことをやっている。
原作に忠実
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