「イタリア男は別かと・・」バチカンで逢いましょう shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
イタリア男は別かと・・
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映画「バチカンで逢いましょう」(トミー・ビガント監督)から。
「ドイツ映画」って、意外と面白い台詞が多かった。
特に、国民性を意識した言い回しが、私のメモに残った。
例えば、こんなシーンがある。
主人公は、ドイツ生まれの女性だが、イタリアで知り合った男性に
謝らなければならないことが出来たのだが、
彼女は、なぜか葬式の参列の途中で謝る。
さすがに、彼も怒り「今、ここで謝る気か?」と言い返す。
そんな会話を見ていた主人公の孫が、諭すように
「男は1度に2つのことはムリ」と言うが、
彼女はサラッと「イタリア男は別かと・・」と言い返す。
孫も負けじと「男は皆同じよ」。
ストーリーにはあまり関係ないシーンだが、印象に残っている。
さらに、ひょんなことから「ローマ法王」を始め、多くのお客さまに、
自慢の料理を出すことになるのだが、時間ギリギリまで奮闘する。
その様子を眺めて、法王の執事が呟く。
「ドイツ人? そのわりには手際が悪い」
この裏には「ドイツ人なら、手際がよいはずだ」という意識がある。
私たちの会話には、国民性を意識したフレーズは出てこないのだが、
これはグローバルな感覚なんだろうか。
それとも「ドイツ国民」に限った、彼ららしい感覚なのだろうか。
「普通の国の男」なら1度に2つのことは無理だけど、
器用な「イタリア男」なら出来そうだ、という表現は、好きだなぁ。
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