劇場公開日 2014年4月19日

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そこのみにて光輝くのレビュー・感想・評価

全147件中、141~147件目を表示

4.5このラストは本当に光輝くな!人間の底力、生きる事の美しさに胸を打つ

2014年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

TVを普段見ない私は知らなかったのだが、池脇千鶴と綾野剛のカラミがTVのCMスポットで流れて話題になった映画らしい。
普段映画を余り観ない友人から、どんな映画か?と連絡が入った。

でもこの作品はそう言う事ばかりを気にして観るような親父には向かない作品だよな~と思って、どう薦めたら良いのか正直迷う作品でもあったのだ。

だがしかし、考えてみれば、あの北の外れと言っては申しわけないのだが、釧路などの北海道の地方都市と言うか、地方の街に住む人々の暮らしや、この映画の原作者の佐藤志が小説に描いていた時代は、高度成長から取り残された様な貧しさの色濃く残る地方色の濃い世界観と言うのは、やっぱり親父世代の、昭和ッ子、昭和生まれの人間か、実際に今も地方でしっかりと地に足を付けて、生れ故郷を大切に護り暮している人々でないと本当の意味でこの作品が描いているような世界観を理解するのは難しいのかも知れない。

私は昭和生まれでは有るけれど、東京近郊で育ち、旅行以外で地方都市を訪れる事は無い。地方の暮らし経験が無い私は、正直この映画が描きだす、仕事も思う様に無く、只真夏のけだるさのようなジリジリと身体と心を蝕んで行くような時間の流れは想像が着くけれども、本当の意味では理解出来ていない。
いつも時間に追われてはいるが、どんなに嫌な事であっても必ず継続しなくてはならない仕事と言うものは都会では無いのだ。
確かに転職は難しくても、自己の選択で人生の方向転換を図る事は何時でも出来るのだ。そう困難な状況ばかりではなく、自分の強い意志が新たな目標を達成させてくれる事が出来るのが、都市生活なのだからだ。

こう言う絶望だけが渦巻くような環境・・・その救いの無い日常に諦めて屍の様に生きる若い千夏。
そして仕事の失敗から立ち直れずに、自分の生きる場所を失い、迷路にはまった達夫。
この2人がお互いの中に、似た者を投影して、魅かれ合うのは自然な事だと思う。
だが、本当に辛い、話だ。
確かに素晴らしい作品だった。映像的にも自然の美しさや、お祭りで盛り上がる地方色の有る空気感が、画面から流れ出て来て見事だった。
そして千夏の弟拓児をあの「共喰い」で驚く様な芝居を見せてくれた菅田将暉が今回も
あっと驚くラストを飾る。
でもこの作品の一番の驚きは、女性監督、しかも未だ若い呉美保が撮った作品である事。
彼女は大林監督の作品からスタートしていると言う事は大林監督が北海道で映画製作の人材を育てている、その中から誕生した一人なのでしょう!益々今後が楽しみな監督です!

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ryuu topiann

3.5女は強し!

2014年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

綾野君と菅田君の大ファンなので、観に行きました。
綾野君と菅田君のツーショットは もう とても感動しました。

菅田君は仮面ライダーWで主役を演じてから 色んな役にチャレンジ
して 名優ともどんどん共演して とてもいい仕事をしていると
思います。今回の役どころも 良かったです。

それと どん底暮らしでもたくましく 生きていく女性を池脇千鶴が見事に演じてました。
色んな物語がありますが、やはり家族を守るとなると 女は強いですね。

綾野君も良かったのですが 今回は池脇さんと 菅田君に おいしい所は持って行かれてしまったかな?と言う感じです。

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ともちん

4.0たくましい女。弱い男。

2014年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

二回鑑賞しました。
一回目は男と女の視点で観ていましたが
二回目は家族の存在を考えさせられました。

寝たきりの父と介護疲れの働かない母。
仮釈放中のどうしようもないがかわいい弟。
この家族を女は食べさせて行かなければならない。
自分しか稼げる者がいない。

そして男と出会う。

哀れで悲惨で恥ずかしい暮らしをしているこんな自分でも
好意を持ってくれる人がいてくれることに
次第に女はこれ以上の幸せと希望を感じたのである。

最後のシーン。
どうしてあの状況の中、辛くて悲しくて泣き叫んでいたのに
女は微笑みを浮かべる事が出来たのでしょうか。

自分を捨てて身も心も削って必死に生きている姿を
池脇千鶴はリアルな演技で見せつけてくれました。

どん底の状況の中でも必死で生きている人の姿を見ていると
独りでなんとなく生きている今の自分が悲しく思えてきました。

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puccino

4.5上質

2014年4月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

いい男と 最低な男と 愛すべき馬鹿な男。
それに、諦めた女。

序盤に人間関係を自然に分かりやすく描かき、同時に人柄も理解させるのはお見事。
人間描写が丁寧なので、感情移入もしやすい。
愛すべき馬鹿な男が怒りに震えるシーンでは、先がみえていても「だめ!だめ!だめ!やめて!」と本気で祈ってた。

終わりかたもとても好き。

こんな映画作れたら幸せだろうな。
非常に出来が良い作品だと思います。

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mackey

5.0“汚い”から美しい映画

2014年4月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

風船のように自由に飛んで行きたい。

逃げたくなるような現実がそこにあるとき、そんな風に思うことがある。しかし、結局その自由願望は逃げでしかないため、逃げられない。

この作品は人生からは逃げられないのだという場面をこれでもかというほど見せつける。

地縁、血縁、歴史、罪。。
人生はまるで鎖に繋がれているようだ。

映画を見ながらこれほど息苦しくなることはそうそうない。何故なら、この作品には“メタ”視点をもたらす存在がいないからだ。全員が“ベタ”=主体。

誰かしらが何かに囚われ、苦悩している。

演出としても、メタが不在な上に、それを和らげる音楽も無いから、見る側は剥き出しのリアルを見せつけられているようだ。

とにかく“汚い”。街が汚い。人が汚い。現実が汚い。

しかしそれはリアルの間違いなく存在する一面だ。それを音楽や救世主で中和するのは嘘くさい。それを描くのが映画のリアルだろう。その意味でこの作品は映画らしい映画である。

そんな鎖に繋がれるような人生の中で自由な瞬間がわずかだが存在する。それを見せつけられてくれるのもこの作品だ。

池脇千鶴の素晴らしいセリフがあった。これを聞いた瞬間、私は主人公より先に涙してしまった。それだけ物語に入り込んでいた証拠だろう。

池脇千鶴は素晴らしい女優で居続けてくれている。

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kicks1126

2.5難しい…

2014年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

友達と観に行きました

そこのみにて光輝く…

面白かったんですが
私(15歳)にはやっぱり
難しかったです苦笑

また今度この映画を理解するために
1人で行ってみようと思います。

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すけ。

4.0そこのみ、かあ…

2014年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ロケーションと質感の良い映画でした。キャスティングもばっちりやね。菅田将暉が完全に主役食ってた、演技がすばらしくて久々にぐっときた。こりゃ彼の映画だな。末恐ろしや☆

池脇千鶴の埃っぽい親しみやすい肉感。最近ご無沙汰でしたが、やっぱり彼女の存在感は頼りになるわ、ステキね☆

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